加藤一二三九段 今期限りで現役引退決定も最後まで「全力投球する所存」

[ 2017年1月19日 23:47 ]

加藤一二三九段
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 将棋の加藤一二三・九段(77)が第75期名人戦順位戦のC級2組から陥落、規定により今期限りでの現役を引退することが決まった。

 加藤九段はこの日、対局はなかったが、競争相手の竹内雄悟四段が勝ったため加藤九段に3つめの降級点がつき、フリークラスへの降級が確定した。規定では、名人挑戦者を決める順位戦で最も下のクラスのC級2組から陥落すると、60歳で引退という年齢制限がある。

 今後は竜王戦、棋王戦、王将戦などで対局を控えており、残る公式戦を全て消化した時点で引退となる。

 加藤九段は福岡県出身。12日の対局で故丸田祐三・九段の76歳11カ月を抜き、公式戦に出場した最高齢記録を77歳11日に更新した。54年に史上最年少の14歳7カ月でプロ入りし、初めて中学生で棋士となるなど、若くして頭角を現した。「神武以来の天才」と呼ばれ、名人1期、棋王2期などタイトルを通算8期獲得した。

 ▼加藤一二三・九段の話 まだ今後の対局も残っており、全力投球する所存ですので、進退に関するコメントは最後の対局が終わってからに致したいと存じます。

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2017年1月19日のニュース