キンコン西野 2000円絵本を無料公開 ネットでは賛否両論の声

[ 2017年1月19日 15:38 ]

絵本をネット上で無料公開したキングコング・西野
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 お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣(36)が19日、自身のブログを更新。自身が手掛けた絵本「えんとつ町のプペル」をインターネット上で無料公開したことを報告した。

 西野は絵本作家としても活動しており、昨年10月に同作を発表。23万部のヒットを記録し、連日多くの反響が西野のもとに寄せられているという。

 西野は「その中で一通、とても気になった声がありました」と切り出し、ある小学生から「2000円は高い。自分で買えない」という声が寄せられたことを告白。特殊なインクを使用している点やページ数を踏まえても2000円という価格設定が「ギリギリ」と明かしながらも、「小学生からしてみると大金で、自分の意思で買うことは難しいです」と理解を示した。

 すると「自分は『えんとつ町のプペル』を子供にも届けたいのに、『お金』という理由で、受けとりたくても受けとれない子がいる。双方が求めているのに、『お金』なんかに『ちょっと待った!』をかけられているのです」と現状への不満を吐露。「お金など介さずとも、昔の田舎の集落のように、物々交換や信用交換で回るモノがあってもおかしくないんじゃないか」と語り、「今日をもって、『えんとつ町のプペル』を無料にします」と宣言した。

 印税で生活している制作サイドの立場から、今回の決断は「勇気が要りました」と告白。「おい!俺にコメントをくれた小学生!もう大丈夫だ、2000円なんて必要ないぞ!『えんとつ町のプペル』は、ここから読んでくれ」と呼びかけた。

 絵本の無料公開という思い切った決断に、インターネット上では反響が続々。「スゴイよ、西野さん!」「すごいな、この人のマーケティング力」といった称賛の声が多く上がった。だが、一方で「こういうやり方が認められてしまうと、創作に関わってる人たちが困る」「絵本をお金払って買った人の気持ちはどうなるの?」など疑問を呈する声も上がっている。

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2017年1月19日のニュース