西川美和監督に初監督賞 次回作は「オリジナルじゃないもの」?

[ 2017年1月19日 08:30 ]

2016年毎日映画コンクール監督賞

初の監督賞に輝いた西川美和監督
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 「永い言い訳」の西川美和監督に新たな勲章だ。毎日映コンでは03年に「蛇イチゴ」で脚本賞とスポニチグランプリ新人賞、06年に「ゆれる」で日本映画大賞を贈られているが、今度は初の監督賞。生身の人間がもがきながら一歩でも前に踏み出そうとする姿を日常の中に映し出した演出力が高く評価された。

 不慮の事故で突然妻を失った作家とトラック運転手。本木雅弘と竹原ピストルが演じた2人の関係性が巧みに描かれ、取り巻くキャスティングも隅々まで見事だった。

 「本木さんは主人公の衣笠幸夫を、自分の持っているものを生かしつつ恥をさらしながら深いところで考えていた。自問自答の連続でしたが、それが新しい体験、発見であってくれれば監督としてもうれしい」

 「永い言い訳」は監督自らの内面をもあぶり出した作品。「次はオリジナルじゃないものをやるかも…」と、西川監督は“予告編”をちらり。

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2017年1月19日のニュース