窪塚洋介「役者人生の最良の日」 構想から28年 敬意を払ってくれた巨匠

[ 2017年1月17日 20:02 ]

映画「沈黙―サイレンス―」ジャパンプレミアでレッドカーペットイベントに勢ぞろいした(左がら)加瀬亮、塚本晋也、窪塚洋介、マーティン・スコセッシ監督、浅野忠信、小松奈菜、イッセー尾形
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 米の巨匠マーティン・スコセッシ監督(74)の最新作映画「沈黙―サイレンス―」のジャパンプレミアイベントが17日、東京・六本木の映画館で行われ、物語の舞台となる日本での公開を21日に控え、スコセッシ監督のほか、窪塚洋介(37)、浅野忠信(43)、小松奈菜(20)、加瀬亮(42)ら日本人キャストが顔をそろえた。

 江戸時代初期のキリシタン弾圧を描いた故遠藤周作さんの小説をハリウッドで映画化。スコセッシ監督が原作に惚れ込み、構想から完成まで28年を費やした力作。

 前日16日の来日会見に続き、2日続けての登場となったスコセッシ監督は多くの観客からの拍手に「ありがとう、ありがとう、ありがとう」と日本語であいさつ。隠れキリシタンのキチジローを演じた窪塚は「こんな極東のどこの馬の骨ともわからないような俺に、毎日どれだけ敬意を払ってくれていたか。溢れるようなその敬意に、僕らは感じて毎日夢の中で仕事しているみたいでした。幸せの時間を過ごさせてもらいました」と熱弁。「役者人生の最良の日です。本当に幸せです」と続け、万感の思いを口にした。

 そんな窪塚の言葉に、通訳役を演じた浅野は「窪塚さんのスピーチの後に何を言ったいいか、わからない」と苦笑しつつ、「とっても素晴らしいことを言っていた窪塚くんがこんな役なのかと。言っていたことはどういうことなのか?と考えると面白いかも」と役柄とのギャップを指摘した。

 小松と加瀬は隠れキリシタンの夫婦役。加瀬は「この共演者の名前と監督の名前を聞いた時に、久しぶりにワクワクして、どうしても参加したいと思った」と目を輝かせた。

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2017年1月17日のニュース