加藤九段 77歳11日で将棋最高齢出場も敗れる

[ 2017年1月13日 05:30 ]

 将棋の加藤一二三・九段(77)は12日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第75期名人戦順位戦C級2組で石田直裕四段と対戦し、公式戦に出場した最高齢記録を77歳11日に更新した。

 対局は石田四段が勝利し、加藤九段は「健康で元気に指し続けられたことに感謝している。デビューしたときはここまで現役でいるとは思わなかった。今でも将棋に対する意欲は衰えていない」と語った。残り2局となったC級2組では1勝7敗と苦戦が続いており、同クラスから陥落すれば事実上の引退が決まる。

 これまでの記録は、故丸田祐三・九段が現役最後の対局となった76歳11カ月。同九段は1996年3月末に77歳1日で引退している。日本将棋連盟によると、現行規定になる前の参考記録として、13年に82歳の故小野五平12世名人が故関根金次郎13世名人と対戦し、勝利しているという。

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2017年1月13日のニュース