篠原涼子、娘役・鈴木梨央の立派すぎるコメントに「もう言うことない…」

[ 2017年1月9日 16:20 ]

ドラマ「愛を乞うひと」の完成試写会に出席した篠原涼子(右)と鈴木梨央
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 女優の篠原涼子(43)が高校生の娘を育てる女性とその母親という一人二役に挑んだ日本テレビ系列のスペシャルドラマ「愛を乞うひと」(11日後9・00)の試写会が9日、都内で行われた。

 高校生の娘と二人暮らしをしている照恵(篠原)が生き別れた弟と再会、実母・豊子(篠原)から折檻(せっかん)を受け続けるなど記憶の底に押し込めていた凄惨(せいさん)な幼少時代を思い出し、それまで知らなかった母親の真実と向き合うことになるというストーリー。

 10年ほど前に、原田美枝子(58)がやはり一人二役を演じた映画版(1998年公開)を見た際に「うずくような感じになった」と女優として衝撃を受けたという篠原。「ただ、30歳ぐらいだったので、なかなかやらせていただけなかったのですが、なんとかこぎつけることができました」と報告。「昔から虐待問題に引っかかっていて、自分はされたことがないけど、されている子は見たことがあった」とした上で、「表現する側としてメッセージを送れたらいいなあとずっと思っていました」と、いつかめぐり会いたいと考えていた作品への出演が実現したことをかみしめるように話した。

 照恵の幼少期を演じたのは鈴木梨央(11)。豊子として照恵に対する際は迫真の演技に努めたようで、「すごく体当たりの演技をしたんですけど、(2人のシーンを)やり終わった後には必ず“ごめんね、普段はこんなんじゃないんだよ”って(自分で)フォローしていました」と明かした。

 視聴者に向けてのメッセージで、鈴木が「愛するということを家族みんなに考えてもらえるきっかけになったらうれしいです」と11歳とは思えない立派なコメントを発すると、篠原は感心した表情で「もう(私が)言うことはないよ。(記者の)皆さん、篠原もそんなことを言っていたと書いといて下さい」と笑わせた。

 豊子と照恵という真逆のキャラクターを演じ分けた篠原。私生活では8歳と4歳の男児の母親で、「(周囲からは)豊子になったり照恵になったりと思われることもあると思うけど、私は照恵の方で頑張りたいと思います。(子育ては)現在進行形だけれども、最終的には(2人の子どもから)“お母さんみたいな人と結婚したい”と思われるような母親になりたい」と理想の母親像を思い描いていた。

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2017年1月9日のニュース