柴咲コウ 直虎は年齢不詳 しわも白髪も増えない「それが私の理想です」

[ 2017年1月8日 10:35 ]

柴咲コウ(下)

理想の直虎像を語る柴咲コウ
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 女優の柴咲コウ(35)が主演するNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」が8日にスタートする。戦国時代、女性ながら城主として家を守っていく井伊直虎の波瀾(はらん)万丈の物語。大河初出演にして主演の大役を担う柴咲は「この作品は自分の人生を大きく変えるものになる気がする」と大飛躍の予感を明かした。

 この作品では初めて尼姿も見せる。直虎は城主になる前、政略結婚を拒んで出家していた。

 「尼さんの姿が初めてという感じが全くしません。凄く落ちつくんですよね。着ているものの色使いが白と黒で、自分の中ではしっくりとなじんでいる感じ。作品に描かれてはいないんですけど、次郎法師(のちの直虎)は出家してからお寺で9年ぐらい修行している。その修行で培ったはずのものが、ちょっとしたしぐさに出ればいいなと思っています」

 撮影開始前、次郎法師がお経を唱える場面は課題の一つだった。

 「観音経と般若心経を暗記しないといけなかったんです。でも、これは次郎法師流なんですけどお経に音階があるので覚えやすかった。四六時中、車の中でBGM化して音から入りました。お経はヒーリング効果もあって、自然と身についてくる感じで、結局のところ、あまり苦労せず、なじんだ感じがします」

 初めて滝行の場面にも挑んだ。浜松市内の滝で早朝にロケし、寒さに震えたが「ちょっと病みつきになるかも。プライベートで行こうかな」と思うほど滝行にはまった。大河の撮影はまだ前半だが、既に次郎法師、直虎に同化した感もある。

 「直虎は私の性格の一部になると思います。年齢的に過渡期と言われる中で、仕事においても女性としても、新たなものをいただける感じ。私が新しく形成される感じがします。この作品は今後の自分の人生を大きく変えるものになる気がします」

 物語が進むにつれ年齢を重ねる直虎をどう演じるか。その成長や変化は柴咲コウという人間の未来も予感させることになるだろう。「直虎は年齢不詳の人にしたい。しわが増えたり白髪が増えたりする感じじゃない。いつまでも少女性を失わないような人物。自分自身もそういうのを目指しているので、それが理想です」

 その言葉を信じさせるような純真で強い光がその瞳にあった。

 ◆柴咲 コウ(しばさき・こう)1981年(昭56)8月5日、東京都生まれの35歳。99年にCM出演で注目され、00年の映画「バトル・ロワイアル」や01年の映画「GO」などで女優として脚光を浴びた。02年から歌手活動も開始。ドラマでは03年の「GOOD LUCK!!」や07年の「ガリレオ」など多くのヒット作に出演している。

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