大人も楽しめる「ベイブレード」 池袋に期間限定“バー”オープン

[ 2017年1月6日 10:00 ]

7日、東京・池袋パルコにオープンする「ベイブレードバー」店内のイメージ
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 玩具大手タカラトミーが現代版ベーゴマ「ベイブレード」のバトルを楽しめる飲食店「爆転シュート ベイブレードバー」を東京・池袋パルコで7日に開店する。

 29日までの期間限定。池袋パルコの「カフェ・アドレス」にバトルスペース2カ所を設け、それぞれ4人まで対戦可能。ベイブレードをイメージしたカラフルでオシャレなカクテルや軽食を口にしながら、バトルできる。ちなみに店自体は30数人が入れる広さだ。

 ベイブレードは1999年に発売され、その後も改良を重ねて今もヒットを続けるロングラン商品。今回のバーは、2001年から放送されたアニメ「爆転シュート ベイブレード」が昨年15周年を迎えたのを機に企画された。担当者によると「放送当時の小学生も20代半ばになり、新たなビジネスチャンスがあると考えた」という。

 記者は15年から発売の第三世代「ベイブレードバースト」を何度も取材し、プレーしているが、大人も楽しめると考えている。

 ベーゴマと同じで勝利の条件は、(1)相手ゴマをはじき飛ばす(2)相手ゴマより長く回ることだが、「バースト」からは(3)相手ゴマを壊すという決まり手が加わった。

 本当に壊れるわけではない。コマ同士がぶつかった衝撃でバラバラになる。これによって、相手より勢い良く回っていても、バラバラになって負けるという大逆転が起きるようになった。見た目も派手になり、ゲーム性もアップ。さらに面白くなった。

 コマは複数のパーツからなり、その組み合わせで個性が出る。勝負を決めるのは、相手ゴマに対する攻撃力と防御力、持久力など。何を重視するかは相手によっても変わる。

 次々と新ゴマが発売されているが、開発者は「“最強のコマ”は作らないようにしている」という。大切なのは、あるコマには強いが、あるコマには弱いという“三すくみ”の関係。弱点をカバーするのはプレーヤーの腕。「回し方もコマによって変わる」というから奥が深い。この開発者は「これはスポーツです」と力説していた。

 ベイブレードバーの担当者も「大人が本気でやって白熱するほど面白い。小学生の頃を懐かしむのでなく、大人として本気で遊んでほしい」と熱い。

 玩具メーカーは少子化の進行に頭を悩ませてきた。大人市場の開拓は、解決策の一つだ。ここ20〜30年で、大人も楽しめるテレビゲームや、クオリティーの高いフィギュアが随分増えた。ベイブレードバーは、そうした流れの中で生まれた大人市場への新しいアプローチといえる。「ダーツやビリヤードなど、ちょっとカッコイイなあと思いながら遊ぶことがありますが、ベイブレードもそんな楽しみ方ができると思っています」と担当者。

 今回は期間限定だが、好評なら常設店がオープンするかもしれない。そんな期待を持ちつつ、見守りたい。ダーツバーやプールバーのような、大人の遊び場が増えたら単純にうれしい。(記者コラム)

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2017年1月6日のニュース