市川右近 三代目市川右団次を襲名「努力、精進を重ねる」

[ 2017年1月3日 22:13 ]

 歌舞伎俳優の市川右近(53)が3日、東京・新橋演舞場の公演「寿新春大歌舞伎」で初日を迎え、三代目市川右団次を襲名した。夜の部の口上で「81年ぶりの市川右団次の復活。代々の右団次の名を辱めることのなきよう、懸命に努力、精進を重ねてまいる所存にござりまする」と述べた。

 今公演では長男の武田タケル君(6)も二代目市川右近を名乗って初舞台を踏んだ。「父の名跡、市川右近を二代目として襲名いたす運びと相成りましてございまする」と元気にあいさつした。

 口上には中村梅玉(70)や市川海老蔵(39)が並び、市川猿之助(41)、市川中車(51)ら沢瀉屋の面々も襲名を祝った。客席からは右団次の新たな屋号「高嶋屋!」などの掛け声が上がった。

 右団次は関西発祥の名跡で、初代と二代目は早替わりなどの「ケレンの名人」として知られた。三代目右団次は大阪出身。舞踊の家に生まれ、1975年に「スーパー歌舞伎」などで知られる市川猿翁(77)の部屋子となった。本名は武田右近。今回は自身の本名が一つの名跡に育ち、長男へと継がれた。

 新橋演舞場の襲名披露興行は27日まで。

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2017年1月3日のニュース