ネクストブレイク期待の“逆輸入俳優” 台湾の注目株はマルチな才能に異色経歴

[ 2017年1月1日 18:32 ]

台湾でマルチに活動する池端レイナ(左)と大谷主水
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 ディーン・フジオカ(36)に大谷亮平(36)と「逆輸入俳優」の活躍が目立った昨年。今回はディーンも活動拠点を置いていた台湾から、現地で大きな支持を集め、早ければ17年にも日本でのブレイクが期待される俳優をピックアップする。

 女優の池端レイナ(29)は日台合作映画「一分間だけ(只有一分鐘)」(14年公開)をきっかけに渡台。オーディションで日本人モデルの役を勝ち取り、初めて台湾の地を踏んだ。日本人役で中国語は不要だったが、現地の監督らとコミュニケーションをとりたい一心で、撮影開始2カ月前から台湾入りして猛勉強。撮影開始時には日常会話レベルにまで上達した。

 その後も、日本と台湾を行き来しながら活動を続け、現地ではバラエティの司会をはじめ、雑誌の表紙に映画出演、さらには音楽活動までこなすマルチぶりを発揮。昨年7月からは、台湾の大型ドラマに主演の1人として抜擢され、日本でもフジテレビの同年7月期の月9「好きな人がいること」でドラマデビュー。順調にキャリアを積んでいる。

 台湾の“大谷”は異色の経歴。もともとテコンドーの日本代表だった大谷主水(おおたにもんど、36)はオリンピック出場を目指して、台湾に留学。引退後、現地で芸能活動を開始し、独力で活動の幅を広げていった。いまや現地バラエティ番組のレギュラーはもとより司会業から映画にドラマ出演まで。現地、三菱重工エアコンの16、17年度イメージキャラクターにも起用されている。

 テコンドーの経験を生かし、アクション監督も務める大谷は道場を開いており、かつてはディーンもそこで汗を流した。大谷は当時を「1週間に3〜4回、一緒に練習したり、ご飯を食べたりして。今でも連絡を取り合っているいい親友です」と回顧。ディーンはNHK「あさが来た」などを機にブレイクを果たしたが「ディーンが日本でこうやってブレイクしたのって必然だと思っていて。もともと、どこの国に行っても通用する人間。実際、台湾でも自分の力で成功していた。兄弟みたいに思っているので、自分のことのようにうれしい」と、その飛躍を喜んだ。

 一方で「やっぱり友達って対等(な関係)じゃないといけない。結果を出してディーンにも僕のことを誇ってもらえるよう頑張りたい」と刺激を受け、演技もアクションもMCもやってのける36歳は日本での活動にも意欲。「チャンスがあれば日本でも演技のお仕事とか、なんでもしたいと思っています。特にアクションだったり、国際色が強い映画のオファーがあれば」とネクストブレイクに名乗りを上げた。

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