「真田丸」全50回平均視聴率16・6% ここ5年で最高 大河復権

[ 2016年12月19日 09:44 ]

「真田丸」が完結、高視聴率で大河ドラマ復権を印象付けた。真田幸村を演じた堺雅人(最終回から)(C)NHK
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 俳優の堺雅人(43)が主演を務めたNHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)の最終回(第50話)が18日に放送され、完結。平均視聴率は14・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが19日、分かった。

 全50話の期間平均は16・6%。15年度「花燃ゆ」の12・0%、14年度「軍師官兵衛」の15・8%、13年度「八重の桜」の14・6%、12年度「平清盛」の12・0%を上回り、今年を含め過去5年間で最高。SNSを巻き込み、ブームを起こし、視聴率の面からも大河ドラマ復権を印象付けた。期間平均16%超えは11年度「江・姫たちの戦国」の17・7%以来5年ぶり。

 初回(1月10日放送)19・9%の好発進。第2話20・1%は、2013年「八重の桜」の初回21・4%以来3年ぶりとなるNHK大河ドラマの“大台”超え。その後、15〜19%と好調をキープし続けた。

 「真田丸」は本放送より2時間早くオンエアされるBSプレミアムも人気。本放送が待ち切れない視聴者が多いとみられ、インターネット上で「早丸」の愛称で親しまれた。BSの視聴率は「3%台で健闘、4%台で異例」とされる中、5%台の驚異的な数字を連発した。

 大河ドラマ55作目。戦国時代最後の名将・真田幸村=本名・真田信繁の生涯を描いた。ヒットメーカー・三谷幸喜氏(55)が「新選組!」(2004年)以来、2度目の大河脚本。タイトルの「真田丸」は大坂冬の陣で信繁が築いた最強の砦。同時に、家族の物語として一艘の船に例えた。演出は木村隆文氏ほか。

 第1話から第49話まで漢字2文字の副題が付けられてきたが、最終話は異例の“無題”。豊臣と徳川の決戦が始まった。大坂城を出て、野戦に持ち込む幸村(堺)だったが、形勢は圧倒的に不利。死を覚悟した茶々(竹内結子)を、幸村は「望みを捨てなかった者にのみ、道は開ける」と諭す。やがて、毛利勝永(岡本健一)らの活躍により、戦況は一転。豊臣方は徳川軍を次々と撃破する。幸村は家康(内野聖陽)ただ一人に狙いを定め、突き進む…という展開だった。

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