ASKA容疑者再逮捕の裏で…幻のチャゲアス“復活作戦”あった!

[ 2016年12月15日 10:30 ]

CHAGE and ASKA
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 覚せい剤取締法違反の疑いで、11月29日に再逮捕された「CHAGE and ASKA」のASKA容疑者(58)。検査で覚醒剤の陽性反応が出たにもかかわらず、自分はやっていないと思い込んでいるような振る舞いに、ファンはもちろん、多くの音楽関係者からも失望の声が漏れた。「チャゲアスは、もう聴けないかもなあ」。なぜこんな声が上がるのか。それはチャゲアスの名曲の数々が事実上“封印”された状態だからだ。

 前回の逮捕は14年5月だった。不祥事を受け、当時の所属レコード会社はチャゲアス作品の出荷停止、自主回収などの措置をとった。ダウンロードでの購入もできなくなり、現状、入手手段は小売店に残る在庫や中古レコード店を探すなど限られたものしかなく、動画サイトで非公式な音源を聴くしかない。

 実はそうした状況を受け、「せめて、楽曲だけでも日の目を見せたい」という関係者らが、チャゲアス楽曲の復活作戦を展開していたという。

 それは、相棒のCHAGE(58)と、新しいミュージシャンとでデュオを組み、チャゲアスのカバーを含んだCDを発売するというものだった。関係者によると、デュオの相手は、今夏にメジャーデビューしたばかりの実力派シンガー・ソングライターに内定し、レーベルも固まる寸前まで話が進んでいたが、ASKA容疑者の再逮捕で頓挫。水泡に帰した。

 ある関係者は「内定していた歌手はASKAの声とはまた違うが、異なる魅力を表現できる人物だった。結果的に曲のよさが際立つ。ASKAはバカだ。本当にバカヤローと言いたい」と、心底悔しそうに話していた。

 CHAGEは最初の逮捕後しばらく、チャゲアス楽曲をライブなどで披露することを自粛していたが、15年9月のソロツアーで本格解禁を宣言して以来、ファンの前で何度も歌ってきた。チャゲアスはほとんど合作はせず、各自で楽曲を書き上げることが大半だが、いわゆる「ASKA曲」を披露する機会も。今年の全国ツアーでは代表曲のひとつで、ASKA容疑者が作詞、作曲した「YAH YAH YAH」をファンと歌った。呪縛から解き放たれたかのように見えた矢先の“裏切り”だけに、CHAGEの落胆は大きい。12月18日に2人の故郷・博多で開幕するディナーショーでは、ソロ名義ということも考慮してではあるが「ASKA曲」は歌わないとみられる。

 あるレコード会社の社員は「今度は実刑は免れないだろう。あんな風になった男を、3年も4年も待ってCDを出そうなんてところはない。少なともメジャーレーベルでは」と言い切る。CHAGEはそれでも、更生を見守る意向を変えていないという。チャゲアスの名曲が再び、日本中に届く日はいつになるのだろうか。(記者コラム)

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