成宮 衝撃の引退発表&ゲイ告白 性的指向暴露“耐えられない”

[ 2016年12月10日 05:30 ]

薬物疑惑の渦中に芸能界を引退することを発表した成宮寛貴
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 薬物疑惑が報じられていた俳優の成宮寛貴(34)が9日、所属事務所を通じて芸能界引退を電撃発表した。疑惑が収まりを見せないことから「自分にはもう耐えられそうにありません」と、自ら身を引いたことを明かした。同性愛者であることを告白し、一連の疑惑報道の中で性的指向が暴露されたことも大きな要因とした。事務所との契約解除は同日付。ファンには「こんな形で去っていく自分を許してください」と謝罪した。

 薬物疑惑報道の完全否定から8日。人気俳優が同性愛をカミングアウトして芸能界を去るという衝撃的な展開となった。

 成宮は「今すぐこの芸能界から消えてなくなりたい」と、直筆のコメントで赤裸々に胸の内を吐露。引退の結論に至った原因として、秘めてきた性的指向が暴露されてしまったこと、陰性の結果が出た薬物疑惑が広がり続けていることの2点を挙げた。

 「この仕事をする上で人には絶対知られたくないセクシャリティな部分もクローズアップされてしまい、このまま間違った情報が拡(ひろ)がり続けることに言葉では言い表せないような不安と恐怖と絶望感に押しつぶされそうです」

 今月2日に写真誌「FRIDAY」がコカイン吸引疑惑を報道。成宮のコカイン使用現場とする写真を掲載し、これを提供したのは成宮の友人男性だと伝えた。この男性は誌上で、成宮が体をすり寄せてきたことなどを告白し、“ゲイ疑惑”を報じるメディアもあった。成宮は「心から信頼していた友人に裏切られ複数の人達が仕掛けた罠(わな)に落ちてしまいました」と失望ぶりをつづった。

 成宮と所属事務所「トップコート」は1日に報道を完全否定し、発売元の講談社に対して民事・刑事で法的措置を取る構えを見せた。しかし、同誌は9日、成宮の「肉声データ」としてコカインを要求するやりとりを掲載。事態は急転した。

 成宮は2000年にデビュー。02年の日本テレビドラマ「ごくせん」での演技力が注目され、数多くのドラマや映画などに出演。幅広い世代に人気を博していた。

 ◆成宮 寛貴(なりみや・ひろき)1982年(昭57)9月14日、東京都生まれの34歳。2000年に舞台「滅びかけた人類、その愛の本質とは…」でデビュー。01年に「溺れる魚」で映画初出演。02年にドラマ「ごくせん」(日本テレビ)の野田猛役で注目を浴びる。テレビ朝日の人気シリーズ「相棒」では12年のシーズン11から15年の同13まで主人公の相棒役を演じた。身長1メートル72。血液型A。

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