「君の名は。」アカデミー賞へ前進 “前哨戦”でアニメ賞受賞

[ 2016年12月6日 05:30 ]

アニメ映画「君の名は。」のビジュアル。(C)2016「君の名は。」製作委員会
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 大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」(監督新海誠)が、米ロサンゼルス映画批評家協会が選ぶアニメ賞に選ばれた。同協会が現地時間4日、今年の優れた映画に授与する各賞を発表。米映画界最高の栄誉、アカデミー賞の前哨戦のひとつとされており、長編アニメ部門の審査対象となっている同作品にさらなる注目が集まりそうだ。

 日本作品がアニメ賞を受賞するのは、2002年の宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」、14年の高畑勲監督の「かぐや姫の物語」に続いて3度目。同協会はアカデミー賞の選考に影響を与えると言われており、「千と千尋の神隠し」は03年に同賞の長編アニメ賞を受賞している。

 「君の名は。」はアジア各国でも大ヒット。中国では2日に公開がスタート。共同電によると、初めての週末の興行収入が2億8500万元(約46億9000万円)を記録しトップ。興収ランキング1位を獲得するのは、日本、台湾、タイ、香港に続き、アジアで5回目となった。

 記録ずくめのスタート。映画専門サイト「猫眼電影」によると、今年上映された日本映画の最高記録。また、東宝によると、初日1日間の興収は7596万5000元(約11億3000万円)で、日本映画の新記録を樹立。

 中国で最高の興行収入を収めた日本映画は、15年公開のアニメ映画「STAND BY ME ドラえもん」(約5億3000万元)で、猫眼電影は「君の名は。」が記録を更新する可能性が出てきたと伝えている。

 日本の興収は、4日までの集計で日本映画歴代2位の199億5700万円。きょう6日にも200億円超えが発表されそうだ。達成されれば、歴代1位の「千と千尋…」(308億円)以来の200億円超えとなる。

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2016年12月6日のニュース