殺害予告受けた「仮面女子」桜雪、緊急会見で涙も「やめるつもりない」

[ 2016年11月26日 16:02 ]

殺害予告に関する緊急会見で涙を見せた「仮面女子」の桜雪
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 ファンの男から殺害予告を受けていたことがわかったアイドルグループ「仮面女子」所属の東大卒アイドル桜雪(23)が26日、都内の所属事務所で緊急会見を行った。

 会見冒頭、報道陣の前に立った桜は「本日はお騒がせしてしまって、すいません。本当に凄く怖かったんですけど、スタッフの方にケガをさせてしまったことは申し訳ありませんし、たくさんの方に心配をかけたことも申し訳ないと思っています」と頭を下げた。

 容疑者は兵庫県在住の23歳のファンの男。昨年末ぐらいからツイッターで嫌がらせの書き込みを投稿するようになり、事務所側は他のファンからの通報で今夏に本人への注意を行っていたが、行動をエスカレートさせ、21日には「コロスゾ」と殺害を予告するメッセージを投稿。男がその2日後の23日に秋葉原の劇場に姿を現し、出入り禁止の処置を取るため、対応したスタッフに掴みかかり、負傷させたという。

 被害にあったスタッフは男性で、全治2週間の裂傷を追ったが、病院での応急処置後、仕事にもすぐに復帰している。桜自身は犯行当時は他の仕事のため劇場にはおらず、男との接触はなかったという。男はすでに暴行容疑で逮捕されている。

 1年近く中傷の書き込みが続き、その間、握手会などでも直接の接触もあったという。「私にとっては大切なファンの方の1人で、口ではヒドイことを言っても、悪いことはしないだろうと信じていたので、今は凄くショック。できれば出入り禁止の処置にもしたくなくて自分からは言わなかった」と心境を吐露。容疑者に対しては「本当に何も考えずにいろいろと暴言を言っていたを思うので、自分の言葉の意味、人に対して使う言葉の意味をちゃんと考えてほしい。今回のことを反省して、普通に生活をしてほしいと思っています」と訴えた。

 この日も劇場公演に出演し、握手会も行ってきたという桜。「ファンの方が凄く無事で良かったって言ってくれた。でも、無事で良かったという言葉はもしかしたら私が無事じゃなかったという意味がある。私自身もライブをしながら無事にライブができて、無事にライブができていなかったかもしれないと思うと怖いなと思った。心の底から無事で健康で、何ごともライブができることが当たり前じゃなくて、幸せだなと思いました」と涙を流し、「私自身、夢を叶えるためにここまで頑張ってきたので、1人のファンの方のために負けるわけにはいかない。くじけるつもりはありません。私はもう笑顔でライブをしたいと思っています。これからも夢に向かって頑張ることをやめるつもりはありません。こういう怖い目に遭う女性が減るような日本になっていけばいい」と前を向いた。

 高校3年生の時に所属のアリスプロジェクト入りした桜は、アイドル活動と並行しながら、一浪で東大文科3類に合格し、ことし3月に卒業した。アイドルユニット「仮面女子」「アリス十番」などのメンバーとして活動。10月には東京都の小池百合子知事が立ち上げた政治塾「希望の塾」に合格したことでも話題となった。

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