「君の名は。」新海誠監督 作品作りの原体験は長野の“星空”

[ 2016年11月26日 09:10 ]

アニメ映画「君の名は。」のビジュアル。(C)2016「君の名は。」製作委員会
Photo By 提供写真

 8月に公開され、映画史に残る大ヒットとなったアニメ映画「君の名は。」。新海誠監督(43)の作品作りの原点は、“星空”だという。

 東宝の川村元気プロデューサーと19日に都内で行ったトークショーは、ファン200人が詰めかけ会場は熱気に包まれた。参加者からの質問コーナーで、作品作りの原体験を聞かれ、「自分にとって物作りは、田舎に住んでいて、小中学校の頃に星空を眺めていた時に似てるんです」と明かした。新海監督は長野県の東部に位置する小海町出身。八ヶ岳連峰を臨み、千曲川が流れる緑と水の豊かな地域だ。そんな環境で星空を眺めながら育ち、「絶対に届かないけど、光っていて、自分にとって大切なもの。あの星に手が届けばいいなと思って(作品作りを)やっています」と話した。

 「君の名は。」は、1000年ぶりに地球に接近する彗星が物語の重要な要素の一つ。02年のデビュー作「ほしのこえ」も、宇宙と地球上に分かたれた男女の超遠距離恋愛を描いた。星、空、宇宙、天体といった要素は、新海作品から切っても切り離せないものとなっている。トークショーでは、ストーリー作りについて「自分が何を見たいか」も大事にしていると説明。少年時代の原体験が作品に投影されている。(記者コラム)

続きを表示

2016年11月26日のニュース