勘九郎 愛息2人の初舞台成功祈願、演目「桃太郎」ゆかりの地で感慨

[ 2016年11月24日 16:57 ]

吉備津神社の鳥居前で撮影に応じる(左から)波野哲之、中村勘九郎、波野七緒八
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(35)が24日、長男の波野七緒八(5)と次男の哲之(3)を連れて来年2月に行われる東京・歌舞伎座「二月大歌舞伎」の成功祈願のため岡山・吉備津神社などを参詣した。興行では長男が三代目中村勘太郎、次男が二代目中村長三郎を名乗って舞踊劇「門出二人桃太郎(かどんでふたりももたろう)」で初舞台を踏む。親子は吉備津神社のほか、地元で“鬼ヶ島”として知られる桃太郎ゆかりの地、香川・女木島も訪れ、七緒八と哲之は「かっこいい桃太郎になりたいです」とかわいらしく声をそろえた。

 「桃太郎」は中村屋ゆかりの演目。勘九郎と弟・中村七之助(33)の初舞台も「門出二人桃太郎」(1987年)で、勘九郎らの実父・故中村勘三郎さんは1959年に「昔噺桃太郎」で初舞台を踏み、親子3代そろって幼少時に初舞台の成功祈願を吉備津神社と女木島で行っている。勘九郎は「父がそばにいてくれているような気がしています」と感慨深そうに語った。

 女木島では鬼のすみかだったと言われる大洞窟を親子3人で探検。30年前、洞窟の中で鬼のお面をつけた勘三郎さんに驚かされて「思わず泣いてしまった」と話す勘九郎は、同じ行為を息子2人にしてみたが、七緒八は「お父さん、何してるの?」とキョトンとした顔。勘九郎は「泣かせる自信あったのに。リベンジ失敗だよ」と苦笑いだった。

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2016年11月24日のニュース