異例のスピード 新海監督 北京で交流会 「君の名は。」公開前に

[ 2016年11月22日 22:07 ]

 日本国内外で大ヒットを記録しているアニメーション映画「君の名は。」の新海誠監督が22日、北京の中国伝媒大で中国人の学生らと交流し、作品づくりには「時代に合わせ、社会が求める物語を探すことが大切」と語った。

 作品が12月2日から中国で公開されるのを記念したイベント。外国映画に政府が厳しい規制を設ける中国でも「異例のスピードで公開が決まった日本映画」(映画業界関係者)とされる。

 新海監督の作品は中国の若者に人気があり、約400人収容の会場では立ち見が出るほどの大盛況。監督が「中国での公開は本当に幸せ。うれしい」とあいさつすると大きな拍手が起きた。

 アニメ制作を学んでいる学生から創作の経緯を尋ねられると「君の名は。」が2011年の東日本大震災後に手掛けた作品であることに触れ「多くの日本人が街や自分自身が消えると感じていた。そんな時にどんな物語が必要とされているのかと考えた」と説明した。

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