阿部寛 日中合作映画「空海」で阿倍仲麻呂に 中国語にも挑戦

[ 2016年11月22日 05:30 ]

日中合作映画「空海」で阿倍仲麻呂を演じる阿部寛
Photo By 提供写真

 俳優の阿部寛(52)が、中国の巨匠チェン・カイコー監督(64)がメガホンを取る日中合作映画「空海 KU―KAI」(18年公開予定)で、奈良時代に遣唐使として唐(中国)に渡った阿倍(原作では安倍)仲麻呂を演じる。

 仲麻呂は異国人ながら唐王朝の要職に就き、玄宗皇帝に仕えた人物。映画は作家・夢枕獏氏のベストセラー小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」が原作で、仲麻呂の死後に唐に渡った僧侶・空海が主人公。空海が唐の都・長安で権力者が次々と死んでいく事件を追う中、玄宗皇帝の時代に起きた出来事にたどり着き、仲麻呂が重要な人物として登場する。

 阿部が出演したドラマや映画は中国でも人気が高く、以前から阿部に注目していた監督のラブコールを受け出演。10月中旬から湖北省襄陽(じょうよう)市に建設された広大なセットでの撮影に参加。中国語のセリフにも挑んでいる。日中を行き来しながら12月まで撮影する。

 日中合作映画では史上最大の総製作費150億円の大作で「俳優人生の中で、こんなスケールの作品に出演するのは初めてです」と大興奮。「1日ワンカットしか撮れない日もありますが、そのような撮影をしている監督を尊敬しています」と名監督の撮影現場に刺激を受けている。

 仲麻呂についても事前に本を読むなど勉強し、「彼はとても優秀で、玄宗皇帝から信用を得た人であり、そんな凄い人を演じさせていただいています。魅力的な人であり容姿的にもかっこいい人だったみたいですね」と役にいれ込んでいる。空海役の染谷将太(24、写真)との共演シーンもあり「1300年前の2人に敬意を表するとともに、(出演を)幸せなことだと思い、一生懸命頑張ります」と熱演を誓った。

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