松山ケンイチ感無量「一生に1本の作品」 村山さんと「出会えて幸せ」

[ 2016年11月19日 12:56 ]

映画「聖の青春」初日舞台あいさつに登壇した松山ケンイチ。目にはうっすら涙が…

 俳優の松山ケンイチ(31)が主演する映画「聖の青春」(監督森義隆)の初日舞台あいさつが19日、都内の映画館で行われ、共演の東出昌大(28)、将棋の羽生善治三冠(46)らと登壇した。

 羽生三冠と同世代でライバルといわれ、1998年に29歳でぼうこうがんのため亡くなった天才棋士・村山聖さんの生涯をつづったノンフィクション小説が原作。松山は村山さん、東出が羽生三冠を演じた。あいにくの雨の初日となり、松山は「初日に雨だと思ったが、きっと上にいる村山さんのひねくれさが出たのかなと。もし僕が村山さんの立場だったら雨降らすだろうと思う」とあいさつし、笑いを誘った。

 それでも「最初に原作に出合った時はきっと5年に1本の作品になると思った。村山聖さんというキャラクターをつかむまでの道のりは長かったが、撮影していたら10年に1本だなと思った。作品を撮り終えて、自分でも思ってみなかった景色を東出くんと見ることができた。1人の人間として見ることができた。プロモーションをしていくうちに、きっと一生に1本だろうなと思った」と感慨深げ。「やってきたことが物凄く大きかったと実感させられた。もう二度とできないんだろうし、あの景色は必ず見たい。人間としての原動力になった。村山さんに出会えて、村山さんを愛すことができて、僕は幸せだなと思う」と作品への思いを語り、目を潤ませた。

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2016年11月19日のニュース