認知症の大山のぶ代 老人ホーム入所「すごい元気」 夫・砂川啓介が明かす

[ 2016年11月16日 12:17 ]

砂川啓介(左)と大山のぶ代

 認知症を公表した声優の大山のぶ代(83)の夫で俳優の砂川啓介(79)が16日に放送されたテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜正午)に出演。司会の黒柳徹子(83)とのトークの中で自身の闘病生活と大山の近況について語った。

 砂川が今年4月に尿管がんの診断を受けたことを機に大山は老人ホームに入所。砂川は自身の闘病生活を考えると「(大山が)本当に一人になってしまう。どう考えても老人ホームに入ってもらわないといけない」と決断したという。入院までは3日もなかったが、幸運にも自宅近くの老人ホームに入所することができた。

 砂川は大山の近況について「(病状は)良くはならないけど、老人ホームに入ってから体はすごい元気。僕は病気したことなかったが、持っていかれてしまった感じ」と話した。ただ、音楽療法を受けた時には歌詞の字が読めなくなってしまっていたそうで「見なければよかった」と苦しい胸の内を明かした。自身の病気は順調に回復。治療で髪の毛は抜けなかったが「伸びなくなった」と苦笑い。大山は認知症なりかけのころ「ずっとここ(自宅)に住んでいたい」と言っていたそうで、砂川は「戻れるものなら(自宅に)戻ってきてもらいたい」と話した。

 大山は2008年に脳梗塞を発症。その後、認知症と判明した。砂川は15年5月に会見を開いて大山の認知症を公表。今年6月の講演会では4月に砂川が尿管がんの診断を受け、大山さんが老人ホームに入所したことを明らかにしていた。

 黒柳と大山は1960年にスタートしたNHK人形劇「ブーフーウー」で声優として共演以来、55年以上に及ぶ親交がある。昨年6月13日に砂川が同番組に出演した際には、大山からの「チャック(徹子の愛称)、ペコ(自身の愛称)です。お久しぶりです。お元気ですか?私も頑張りますから、またね。じゃ、ありがと」という肉声のメッセージを届け、黒柳が思わず声を詰まらせる場面があった。

 ▼大山 のぶ代(おおやま・のぶよ)1933年(昭8)10月16日、東京都生まれ。56年にNHK「この瞳」で女優デビュー。その後、TBS「江戸を斬る」、日本テレビ「熱中時代」などに出演。ドラえもんの声は79年4月~05年3月の26年間担当した。

 ▼砂川 啓介(さがわ・けいすけ)1937年(昭12)2月12日、東京都生まれ。高校卒業後の61年に、NHK「うたのえほん」の初代“たいそうのおにいさん”として出演しお茶の間の人気者に。64年に舞台で共演した大山と結婚した。

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