「あさが来た」ドラマアウォード3部門制覇 単発ドラマGPは「赤めだか」

[ 2016年11月7日 15:00 ]

「東京ドラマアウォード2016」授賞式、助演男優賞を受賞したディーン・フジオカ

 NHK・民放各社主催の「東京ドラマアウォード2016」の授賞式が7日、都内で行われ、3月まで放送されていたNHK連続テレビ小説「あさが来た」が連続ドラマ部門のグランプリを受賞。個人賞でも、ヒロインを演じた女優の波瑠(25)が主演女優賞、同作で大ブレークした俳優のディーン・フジオカ(36)が助演男優賞を受賞し、3部門を制覇した。単発ドラマ部門のグランプリは「嵐」の二宮和也(33)が主演したTBS年末ドラマ特別企画「赤めだか」が受賞した。

 「あさが来た」は幕末から明治・大正時代を背景に、大阪有数の両替商に嫁いだヒロイン・今井あさが商売の才覚を発揮して実業家となり、銀行経営や日本初の女子大学校設立に奔走する姿を描いた朝ドラ通算93作目。モデルは“明治の女傑”と呼ばれた広岡浅子。激動の時代の中で支え合う夫婦を波瑠と玉木宏(36)が演じ、スケールの大きな作風が受け入れられ、「びっくりぽん」が流行。ディーンが大阪経済の父・五代友厚役を演じて大ブレークした。全156回の期間平均は23・5%で、朝ドラとしては今世紀最高となる数字を記録した。

 昨年12月末に放送された「赤めだか」は落語家の立川談春(50)の同名エッセイのドラマ化。落語家の枠を越え、芸能界を引っかき回し、さらには政治家にまでなり世の中をあっと驚かせ、11年にこの世を去った伝説の男・立川談志さん(享年75)の人となりと、その弟子たちの生き様を描いた。二宮が談春役、ビートたけし(69)が談志役を好演した。

 連続ドラマ部門作品賞の優秀賞は日本テレビ「ゆとりですがなにか」、テレビ朝日「民王」、TBS「下町ロケット」、テレビ東京「釣りバカ日誌」、フジテレビ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」、WOWOW「沈まぬ太陽」。単発ドラマ部門の優秀賞はNHK「経世済民シリーズ」、WOWOW「この街の命に」がそれぞれ選ばれた。

 個人賞は、主演男優賞に「下町ロケット」の阿部寛(52)、助演女優賞に「僕のヤバイ妻」の木村佳乃(40)が選ばれた。主題歌賞はフジテレビ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」主題歌、手嶌葵(29)の「明日への手紙」が受賞した。

 今年で9回目を迎える同アウォードは、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと、海外でも売れる商業性・市場性の高い、世界水準の優秀なドラマを選ぶもの。昨年7月から今年6月までに放送されたドラマが対象。昨年はTBS「天皇の料理番」(15年4月クール)が連続ドラマ部門グランプリ、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞の4部門を受賞したことでも話題となった。

続きを表示

この記事のフォト

2016年11月7日のニュース