ユーミン SMAP5人に“伝言” 目と目で会話「以心伝心で伝わった気がした」

[ 2016年11月4日 08:05 ]

松任谷由実

 ポップス界の女王、松任谷由実(62)が3日、東京・伊勢丹新宿店内の特設スタジオでTOKYO FMの生放送を行い、12月31日での解散が決まっているSMAPへの思いを語った。

 先月31日に放送されたフジテレビ「SMAP×SMAP」(月曜後10・00)に出演した際、メンバー一人一人の楽屋に手紙を残したことを明かしていたユーミン。10年前に一度同番組に出演しているが、レコード会社関係者によると「仕事の絡みもなければ、コンサートに足を運ぶこともなかった」といい、一般のファンと同じような距離で5人を応援してきた。生放送ではSMAPに触れる予定はなかったが、DJにスマスマの話題を振られると、せきを切ったように国民的グループへの思いを語った。

 手紙には「いつかSMAPとして、みんなが笑って会えるように、もっともっと大きな人になって、思い出の欠片(かけら)いっこもなくさないようにしてね」という内容を書いたとツイッターで触れており、「大変な事情の時期だし、同じようにショービズにいて少し早い時期から走ってる私じゃないと分からないところがあると思って書いた」と胸中を告白。

 スマスマで代表曲「守ってあげたい」と最新アルバム「宇宙図書館」収録の「Smile for me」を歌唱したシーンには「目を合わせて、言葉にならないそれぞれの思いが以心伝心で伝わった気がした。オンエアを通じて、泣きそうな雰囲気とか、それぞれの心に去来しているものが、言葉でなくファンの皆さまにも見えたのかもしれないですね」と振り返り、たもとを分かつ決断に苦悩や葛藤があることを代弁。「(SMAPとファンを)ちょっとだけ橋渡しできて、素晴らしい機会を与えてもらった」と締めくくった。

 ユーミンの言葉の裏には、解散が迫る中、ファンが納得するような幕引きが見えてこない面もある。この日、SMAPの最後のCD作品となる25周年記念ベスト盤「SMAP 25 YEARS」の収録曲50曲がアルバムの特設サイトで発表され、ファンのリクエスト投票1位はバラード曲「STAY」となった。歌詞には「大事なのは続けること」「僕らずっと共に歩こう」という言葉が並び、解散してほしくないとの思いを表す結果となった。ファンが後悔を残さないような別れのシナリオが用意されるのか、注目だ。

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2016年11月4日のニュース