「西郷どん」鈴木亮平、念願の初大河で主演「喜びより、責任感のほうが大きい」

[ 2016年11月2日 11:21 ]

2018年大河ドラマ「西郷どん」主演記者会見に出席した鈴木亮平

 俳優の鈴木亮平(33)が2018年NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」に主演することが2日発表され、東京・渋谷の同局で行われた主演記者会見に出席した。

 明治維新の立役者の一人として知られる西郷隆盛を演じる。大河ドラマ初出演で、主演の大役に挑むことになる。鈴木は「正直、大変な抜てきをしていただいたという自覚があります。喜びよりも、責任感のほうが大きい。その責任感に身が引き締まる思いです。俳優としてはこれ以上にない機会です。半面、とても楽しみという気持ちです」と緊張の面持ち。

 「西郷隆盛は知れば知るほど、興味深い人生でやり甲斐もある。これまでもいろんな方が演じてこられたが、その方々たちが描いてきた西郷隆盛像を勉強して、しっかりと、自分ならではの西郷隆盛を提示できたら。大河の長い伝統に恥じないように、情熱的でエネルギッシュなものにしたい」と意気込んだ。

 さらに「大河ドラマにはずっと出たいと思っていた。日本の俳優なら思っているとは思うが、僕はそれを公言していた。それがかなって光栄。歴史が好きで、昔の世界にタイムスリップして、1年以上過ごせるのが、とてつもない楽しみ」と目を輝かせた。

 鈴木は身長1メートル86のガッチリとした体格で、主演映画「俺物語!!」(15年)では体重を30キロも増量し、極太の眉毛をつけて主人公になり切ってみせたことでも話題を呼んだ。この時の姿は、巨漢で太い眉、強い目力の西郷のイメージに近く、大河ファンの間では主演候補に鈴木を挙げる声も上がっていた。

 制作統括の櫻井賢氏は「舞台、映画、テレビとさまざまな役割を演じておられて、この人まだまだ化けるぞと。そういう方をお迎えして、ますますこの実感を味わっています。この人しかいないと確信しています。1年数カ月、1人の人生を演じ続けます。日本で一番長い仕事だが、誰も見たこともなかった、これが西郷だという人物を演じてくれる、誰も見たことがなかったという鈴木亮平さんを見られるのではと」と力を込めた。

 14年NHK連続テレビ小説「花子とアン」で包容力のあるヒロインの夫役を熱演し、注目された鈴木は、脚本の中園ミホさんとは「花子とアン」に続いてのタッグとなる。鈴木は「中園さんは僕にとっての恩人」とし、信頼を寄せた。

 原作は、作家の林真理子さんが雑誌「本の旅人」で連載中の小説「西郷どん!」。西郷の妻や家族らとの人間関係を中心に描き、大きな影響を受ける島津斉彬との出会いや篤姫との淡い恋、島流し先の奄美大島での苦労なども盛り込まれる。来年が西郷隆盛の没後140年。放送の18年が明治維新150年にあたる。

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2016年11月2日のニュース