高樹沙耶容疑者 大麻は「極上品」取引価格3倍のブランド品も

[ 2016年10月29日 05:30 ]

高樹沙耶容疑者(2007年撮影)
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 大麻取締法違反(所持)で逮捕された元女優の高樹沙耶(本名益戸育江)容疑者(53)ら3人が共同生活を送っていた沖縄・石垣島の自宅から押収された乾燥大麻が“極上品”だったことが28日、分かった。

 厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は、大麻は花の部分に種がないことから「シンセミア」と呼ばれる未受粉の雌花とみられるとしている。現在出回っている大麻の大半は「バッズ」と呼ばれる花穂(かすい)の部分。その中でも、このシンセミアは幻覚作用が強く、高値で取引されているという。

 シンセミアは幻覚作用のある成分「THC(テトラヒドロカンナビノール)」の濃度が最も高いとされ、大麻事情に詳しい専門家は「“極上の大麻”と呼ぶ人もいます。元売人から“モノがいい”という話を聞いたこともある」と明かす。

 THC濃度が高ければ高値になるといい、医療用に大麻が認められている国や地域では、通常の3倍近い値段で取引されるブランド品もある。高樹容疑者の自宅では大麻栽培をした形跡は見つかっていない。専門家は「通常、受粉を防ぐためにシンセミアは室内で栽培する。受粉してしまったら品質が落ちるため屋外栽培はめったにない。入手先は室内栽培か海外からの密輸ではないか」と指摘した。

 麻薬取締部はこの日、押収した大麻の写真を公開。見つかった計55グラムの一部で、写真の大麻は5グラム分ほどという。

 一方、元麻薬取締官の小林潔氏は、高樹容疑者、森山繁成容疑者(58)、小見祐貴容疑者(26)の3人が共謀して所持した疑いで逮捕されたことについて、「吸える場所に大麻が置いてあったのではないか。3人が自宅で使用している状況を確認して捜査員が踏み込んだ可能性がある」と話した。森山容疑者は所持を認めており、高樹、小見両容疑者は「私のものではない」と否認している。

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