平幹二朗さんしのぶ 高橋恵子「蜷川さんが寂しいから呼ばれたのかな」

[ 2016年10月27日 20:30 ]

弔問に訪れた佐藤隆太
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 急逝した俳優の平幹二朗さん(享年82)の通夜が27日、東京・港区の青山葬儀所でしめやかに営まれ、元妻で女優の佐久間良子(77)をはじめ、北大路欣也(73)、三田佳子(75)、内野聖陽(48)、渡辺謙(57)、南果歩(52)といった著名人ら500人が参列した。

 事務所の後輩である俳優の佐藤隆太(36)は「役者として憧れの大先輩なので、急なことに驚きましたし、寂しいです。もっと話したかったです」。芝居での共演機会はなかったが「いつかそういう機会があればと思っていたんですけど、凄く寂しいです。平さんの放たれる存在感というか、セリフ1つ1つになにか乗せられる思いが凄くかっこいいなと思っていた」と言葉を絞り出した。

 思い出はことし5月に上演した俳優の佐々木蔵之介(48)が主催するTeam申の舞台で、平さんに声の出演をお願いしたことだといい、「快く受けていただいて、稽古場まで足を運んでくださって、声で吹き込んでいただいた。満面の笑みで『いえいえ、僕で良ければ』とおっしゃっていただいたのが嬉しかったです。これからも天国のほうから導いてほしいなという思いです」と故人をしのんだ。

 参列した女優の高橋恵子(61)は「最後まで現役だったのは本当に平さんらしい。本当に尊敬する先輩。もしかしたら、蜷川(幸雄)さんが寂しいから呼ばれたのかな」としみじみ。

 数年前に共演したという狂言師の和泉元彌(42)は「ご一緒させていただいた時は本当に勉強させていただくことが多く、あのご年齢なのに、若者を引っ張って、いろいろなことを体現して見せてくださる方だった。まだなくなると思っていなかったので本当にびっくりした。いろいろ教えていただいたことへの感謝と、ご子息が本当に立派で活躍されていて、これからの共演も楽しみにされていただろうと思うと…」と子男を覆い、涙を流した。

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