真田信繁自筆書状の原本発見「真田丸」時代考証担当が確認

[ 2016年10月24日 21:28 ]

真田信繁書状の自筆原本(C)『真田信繁の書状を読む』/星海社
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 戦国時代後期の武将・真田信繁の自筆書状の原本が発見されたことが24日、わかった。

 NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)の時代考証をつとめる丸島和洋氏(国文学研究資料館特定研究員・慶應義塾大学非常勤講師)の著書「真田信繁の書状を読む」(星海社新書)を読んだ三重県内の個人収集家が古書店で原本と考えられる書状を発見。丸島氏が鑑定した結果、筆跡から信繁自筆であることが確認されたという。

 内容は関ヶ原の合戦後に配流された九度山から、兄・信之に仕える義兄の小山田茂誠に宛てた長文のもの。東京大学史料編纂所が明治37年に作成した影写本という形式の写が知られていたが、原本はながらく所在不明になっていた。

 丸島氏は「信繁が出した文書のうち、九度山配流後、特に父昌幸死後の書状は自筆であると思われ、本書状も影写本で自筆と判断していた。しかし筆の勢いや強弱までは再現できていなかったため、断定には至らなかったが、原本確認により、自筆との確証を強めた」とコメントした。

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2016年10月24日のニュース