永田町に吹く解散風 衆院選1回の費用は630億円、海の森は…

[ 2016年10月20日 09:45 ]

 永田町に解散風が吹き始めている。

 9月末、自民党が例年1月に実施していた党大会を、3月に開催することを発表したことから、風速は一気にアップ。その動きに合わせ、大臣や自民党幹部が口々に「理論上、1月解散はありうる」「勝つ気がない若手は候補者を差し替える」と述べるなど、連日、緊張感をあおっている。時期を巡っては「来春の東京都議選前」「北方領土交渉に何らかの成果があった後」「来夏の小選挙区0増6減適用前」「総裁任期が改正された後」など。安倍晋三首相が解散カードをいつ切っても、どれかは当たりそうなほどさまざまなウワサが飛び交っている。

 その衆議院。任期4年にもかかわらず、12年以降は2年ごとに総選挙が行われており、安倍首相が延命のための「自己都合解散」と思われていても仕方がない状況。しかも、20012年12月の総選挙で誕生した100人超の安倍チルドレンは、たった1期分しか働いていないのに、このままの勢いでいけば当選3回ということに。紙面上では中堅議員と書かれる部類に入り、背負った看板は立派!落選を経験したことがある、小泉チルドレンは「安倍チルドレンは実績もないのに、口だけは一人前なんだもの。この先が思いやられるよ」とあきれ顔。取材する側からすると、同類みたいな感じはするが…。

 とはいえ、衆院選はいつかは実施されるものだが、費用は1回で約630億円とも。任期満了は過去1回しかないとはいえ、逆に頻繁にある「また税金が」とため息が出てしまう。建設費の大幅削減が求められている、東京五輪ボート、カヌー・スプリント会場「海の森水上競技場」は約500億円の試算。使われるのが税金なら「選挙よりも五輪成功のために競技場に回してよ!」と安倍首相に言いたくなってしまう。

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2016年10月20日のニュース