大黒摩季、病気乗り越え6年ぶり単独ライブ 地元熱狂「お帰り!」

[ 2016年10月17日 05:30 ]

6年ぶりの単独ライブで熱唱する大黒摩季
Photo By 提供写真

 子宮疾患などで休養後、今夏に約6年ぶりに歌手活動を再開したシンガー・ソングライター大黒摩季(46)が16日、復帰後初の単独ライブを故郷・札幌市のニトリ文化ホールで行った。

 出身地での再スタートとあって、オープニングの「いちばん近くにいてね」からボルテージは最高潮。「おかえり!」の声が会場を包む中、深々と2300人の観客におじぎして「アイラブユー、マイホーム!」と絶叫。「6年の生活が長すぎて、全てが夢みたい。今日は本当に本当なんですよね?みんなで私を、もう一回大黒摩季にしてください」と待っていた地元のファンに語り掛けた。

 復帰以降、野外フェスなどでのゲスト歌唱はあったが、本格的な公演は初めて。約5年にわたるホルモン治療と2度の手術を経ており、開演前には報道陣に「2回も腹を切って(歌えなくなる)覚悟をしたこともある」と胸中を明かした。3カ月前から週1回のボクササイズで鍛え「今は若いときより(コンディションが)いいです」と胸を張る。

 90年代のヒット曲「あなただけ見つめてる」「ら・ら・ら」「熱くなれ」では、かつての勢いあるハイトーンにしっとりした雰囲気が加わり、聴衆を魅了。「普通の女として6年生きた分、女性が普通に抱える悲しみが分かってきて、粋な女の味が出せるようになった」と語った。約3時間、全27曲を熱唱し復活を印象づけた。

 ライブ終盤には、自身初の挑戦となる47都道府県ツアーを来年2月から始めることを発表。「地方にいるお母さんは、家を(外泊して)空けるのが大ごと」として各都道府県を訪れることを決めた。「歌い手としてもらった命。全てが恩返し」。生まれ育った地での第一歩から“新生・大黒摩季”が幕を開けた。

続きを表示

この記事のフォト

2016年10月17日のニュース