“池上無双”参院選特番にテレ東初の菊池寛賞 タブー恐れぬ姿勢評価

[ 2016年10月13日 18:31 ]

テレビ東京「池上彰の参院選ライブ」記者会見に出席した(左から)高橋みなみ、池上彰氏、大江麻理子アナウンサー
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 テレビ東京で7月10日の参院選投開票日に放送された「池上彰の参院選ライブ」が、13日に映画や放送など、さまざまな文化の分野で業績を挙げた個人・団体を顕彰する「第64回菊池寛賞」(日本文学振興会主催)を受賞した。テレビ東京の番組の同賞受賞は初。

 同番組はメインキャスターのジャーナリスト池上彰氏(66)の大物政治家がムキになるような鋭い質問が人気を集め、インターネット上では“池上無双”と評される。当選者の細かいプロフィルも話題で、自民党の猪口邦子氏を「派手なドレスで波紋。『毎日が勝負服です』」と紹介するなど工夫を凝らし、参院選特番の視聴率では民放1位。13年の参院選、14年の衆院選に続き3連覇を達成した。

 受賞理由にも「タブーを恐れず政治家に容赦ない質問や指摘を浴びせる池上氏のインタビューに加え、視聴者目線で候補者の経歴や活動をわかりやすく解説することにより、選挙報道に新たな地平を拓いた」ことが挙げられ、既存の枠にとらわれない試みが高く評価された。

 池上氏は「従来の選挙報道を変えようというテレビ東京の人たちの熱い思いにほだされて、一緒に努力してきた結果が評価され、大変嬉しく思います」と快挙を喜び「選挙報道をめぐっては、さまざまな政治的思惑が取り沙汰されているだけに、さらに精進が求められています。新しい時代の新しい選挙報道とは、どうあるべきか。今後も仲間たちと議論していきます」ともコメントした。

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