ソニー、PSVR発売 家庭で手軽に別世界体験 山田孝之「不思議な感覚」

[ 2016年10月13日 10:36 ]

プレイステーションVRの発売イベントに登場したソニー・インタラクティブエンタテインメントの盛田厚取締役(左)と山田孝之
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 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は13日、仮想現実(VR)を体験できる端末「プレイステーション(PS)VR」を発売した。ゲーム大手がVR端末を販売することで、別世界に入り込んだようなVRの感覚を家庭で手軽に楽しむ時代がやってきた。今後、教育や医療の分野でも活用が期待できそうだ。家電量販店ではPSVRを求め、朝から行列ができた。

 PSVRは家庭用ゲーム機PS4につないで使うゴーグル型の端末で、価格は4万4980円(税抜き)。頭に装着すると、周囲360度に立体的なゲームの風景を見ることができる。スティック型のコントローラーや、うなずくなどの動きでゲームの操作を行う。

 東京・銀座のソニーストアで開かれたイベントで、SIEの盛田厚取締役は「ビジネスや教育、医療といったさまざまな分野にも展開する」と話し、PSVRをゲームにとどまらず幅広く活用していく方針を示した。

 同時発売のソフトは、シューティングやアドベンチャーゲーム、話題の映画「シン・ゴジラ」の特別映像など計26本。年末までには35本以上に増える予定だ。イベントで、自らがワシになって空を飛ぶゲームを体験した俳優の山田孝之は「不思議な感覚。気持ちいいです」と話した。

 東京・秋葉原の家電量販店ヨドバシカメラでは13日早朝から200人以上が並んだ。会社の同僚と午前3時半から並んだという渋谷区の会社員清水貴弘さん(29)は「リアルな仮想現実にワクワクする。仕事が終わったら、みんなで遊ぶ」と笑顔だった。当日販売分もすぐに売り切れた。

 SIEは今後、銀座のほか名古屋、大阪、福岡の各地のソニーストアでも体験会を開催する。

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