将棋の三浦九段を出場停止 スマホで不正の疑問指摘 本人は否定

[ 2016年10月12日 23:29 ]

 日本将棋連盟は12日、京都市で15日開幕の第29期竜王戦7番勝負について、挑戦者の三浦弘行九段(42)が出場しないことになったと発表した。対局中に離席することが多く、スマートフォンを通じて将棋ソフトを使い、不正をしているのではと、過去の対戦相手から疑問が指摘されていた。連盟が11日に事情を聴くと休場を申し出たが、期限までに休場届が出ず、今年12月31日まで出場停止処分とした。

 連盟によると、三浦九段はスマホなどの不正使用を否定し、離席の理由については「部屋で体を休ませていた」と説明している。竜王戦は将棋の七大タイトルの一つで、直前になって挑戦者が代わるのは異例の事態。

 連盟は5日に、プロ公式戦で棋士がコンピューターソフトを用いて対局する不正行為を防ぐため、対局室にスマホなど電子機器の持ち込み禁止を含めた規制策を決めたばかりだった。

 対局規定により、挑戦者決定戦に出場した丸山忠久九段(46)が三浦九段に代わって、渡辺明竜王(32)に挑戦する。

 連盟の谷川浩司会長は「7番勝負直前の変更となり、関係者や将棋ファンの皆さまにご迷惑をお掛けし申し訳ありません」とするコメントを発表した。

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2016年10月12日のニュース