西田敏行&笹野高史“人材の宝庫”関西演劇界活性化へ名優タッグ

[ 2016年10月12日 05:00 ]

「ABC創立65周年 第1回劇的!ABCドラマグランプリ!!~笑いと涙の120分」で総合司会を務める西田敏行(右)と「座敷おやじ」で主演の笹野高史
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 俳優西田敏行(68)が笹野高史(68)との名優タッグで関西演劇界を活性化する。ABCがお笑いの賞レース「M―1グランプリ」に続き、演劇界の賞レースを新設。「第1回劇的!ABCドラマグランプリ!!~笑いと涙の120分」(11月3日後3・00)で、総合司会を西田、笹野は出品作品に主演する。

 西田は「青年座」に30年以上在籍し、笹野も劇団出身。同じ道を歩む後輩への応援企画とあって、西田は「関西には素晴らしい素材、人材がいっぱい。演劇を志した者としてもうれしい」、兵庫・淡路島出身の笹野も「エンターテインメントが育つ土壌が関西にはある」と張り切っている。

 ABCの創立65周年「才能発掘 ABC E!プロジェクト」の一環。関西には古田新太(50)が所属する劇団☆新感線や辰巳琢郎(58)、生瀬勝久(55)らの劇団そとばこまち、佐々木蔵之介(48)は惑星ピスタチオ、中小を含めば1000以上の劇団があるとされる。ところが多くは劇団員だけで生計が立てられずアルバイトしながらの活動。そんな劇団の中から埋もれている才能を発掘しようと企画した。

 今回関西で活動中の劇団から脚本を公募し、97作品から選ばれた3作品を25分のドラマに仕立てて、番組内で放送して審査する。優勝劇団には賞金300万円、ABCホールで特別公演するご褒美が与えられる。

 3作品は「座敷おやじ」(劇団SE・TSU・NA)、「誰でもないあなたに」(演劇集団よろずや)、「マリッジブルー・ブルー・ブルー」(ババロワーズ)。各作品とも同局ディレクターが監督を務め「座敷おやじ」は笹野が主演する。「脇役、脇役と言われる私が今回は主役。涙なくしては見れない作品です」と笹野はアピールした。

 司会進行は同局・横山太一アナウンサー(30)と同局ヒロド歩美アナウンサー(24)、審査員は作家の筒井康隆氏(82)、女優の紫吹淳(48)らが務める。

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2016年10月11日のニュース