関ジャニ、親心もわしづかみする“おもてなし”

[ 2016年10月6日 10:00 ]

 40代のおじさん記者にとって、若い女の子たちが集まる取材現場は新鮮だったりする。9月末、都内で行われたイベントには関ジャニ∞のメンバーが勢揃い。イベント開始前には舞台上のメンバーの立ち位置を示すテープまで写真撮影する熱気には驚かされた。

 当然、メンバー登場の際には、黄色い声が会場内に響き渡った。メンバーを見つめる瞳は漫画に出てくるようなキラキラ度。うれしそうな顔を見ていると、こちらまで楽しい気持ちになった。

 応じるメンバーのサービス精神もさすがだった。関西弁の軽妙なトークで会場を盛り上げる。幼い子どもたちも集まったイベントの最中、観客の小学生を壇上に迎えたシーンでは、その子の緊張を和らげようと、頭をなでたり、膝をついて子ども目線でやさしく問いかけたり。取材中にもかかわらず、子を持つ親の立場としてすっかり感心してしまった。

 現場では、なかなかテレビでは流れない、芸能人のふとした一面が見えたりする。この日はメンバーの1人、安田章大の行動に目を奪われた。観客席の中央に入ってのフォトセッション。宣伝用の大きなグッズを手にしていた彼は、撮影の前に真後ろのファンに声をかけていた。何を話していたのかは分からない。だが、そのファンは撮影の際、少し横にずれ、隠れてしまうことなく最高の笑顔で写真に納まっていた。また、メンバー退場時。最後尾だった彼はファンの歓声に受ける中で、メンバーを代表するかのように深々と一礼し会場を後にした。

 これらは彼らにとって特別な行動ではないかもしれない。とはいえ、この日初めて関ジャニに接した子どもたちもいただろう。一期一会。その子どもたちが浮かべた表情をみて、彼らが愛される理由、アイドルという存在の大きさをあらためて感じた。(記者コラム)

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2016年10月6日のニュース