星組トップスター北翔海莉、宝塚大劇場に別れ 天もファンも涙

[ 2016年10月4日 08:30 ]

報道陣に向かって手を振る北翔海莉
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 11月20日の東京公演千秋楽で宝塚歌劇団を退団する星組トップスター・北翔海莉(ほくしょう・かいり)のサヨナラ公演「桜華に舞え/ロマンス!!」が3日、兵庫・宝塚大劇場で千秋楽を迎え、音楽学校時代から約21年親しんだ本拠地に別れを告げた。

 劇場周辺には朝から時折、雨が降っていたにもかかわらず、約6000人ものファンが集結。その中をかみしめるようにゆっくり歩いた北翔は、最後に「皆さんのおかげで千秋楽を迎えることができました。東京公演もよろしくお願いしま~す」と地声であいさつ。「派手なことは似合わない」と話していた北翔らしく、ブルーの国産車に乗り込み、劇場を後にした。

 最後の大階段での衣装もオーソドックスだった。「ずっと前から決めていた」と、タカラジェンヌの正装でもある「紋付き緑の袴(はかま)」。超満員の客席から地鳴りのような拍手が起こると、「この21年間、日々、己の弱さとの闘いだったと思います。でも今、己の弱さに打ち勝ったと胸を張って言えます」とあいさつ。一度は専科に入り、トップへの夢も諦めた波乱の宝塚生活をなぞらえると、ファンからはすすり泣く声も漏れていた。

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2016年10月4日のニュース