「べっぴんさん」芳根京子 ももクロ百田が支え「背中押してもらっている」

[ 2016年9月26日 09:00 ]

「べっぴんさん」のヒロインに決まり笑顔を見せる芳根京子

 NHKの次期連続テレビ小説「べっぴんさん」に主演する女優芳根京子(19)が10月3日の初回を前に意気込みを語った。戦後の焼け跡の中で、働いた経験のない女性たちが子供服専門店を立ち上げ、情熱を持って取り組む姿を描くドラマ。厳しい撮影が連日続いているが「私は壁に当たっても立ち止まりません」と力強く誓った。背中を押してくれる存在は共演する「ももいろクローバーZ」百田夏菜子(22)だった。

 2261人のオーディションで選ばれてつかんだヒロイン。5月にクランクインし、撮影地の大阪に長期滞在している。「撮影中の苦労や壁に当たることは?」との質問に「洗濯する時間がなくて洗濯物は壁のようになっちゃうかもしれない」とユーモアを交え、「私は壁に当たっても立ち止まりません。撮影現場には私より大変な人がたくさんいるので、弱音を吐きたくないんです」と力を込めた。

 支えになっているのは、女学校の同級生役を演じる百田だ。

 「夏菜子ちゃんとは一緒にいる時間が長いんですけど、パワフルで明るくて前向き。絶対に疲れているはずなのに表情に出さないんです。“大丈夫?最近寝てる?”と聞いても“大丈夫!寝てる、寝てる”と明るい答えが返ってくる」

 昨年2月公開の映画「幕が上がる」でも共演しており、親しい間柄。ももクロのCDも購入し8月には初めてライブにも足を運んだ。

 人気アイドルが女優としても努力している姿に「私も頑張らないとな…と背中を強く押してもらっている毎日です」と明かした。

 ドラマは子供服メーカー「ファミリア」の創業者の一人、坂野惇子さんをモデルにした物語。「坂野さんの芯の強さ、行動力、素晴らしい部分は取り入れていきたいとは思いますが、坂野さんはあくまでもモデルなので、私は坂東すみれ(ヒロイン)を一人の女性として自分らしく演じたい」と誓った。

 ヒロインは自身と同じ年齢の19歳で結婚して出産する。2013年に女優デビューして母親役は初めて。

 「実際に産んだことはないので全てが難しいんですけど、自分にも母性があるんだと思いました。目の前に赤ちゃんがいると自然と母の気持ちになります」と手応えを語った。

 ▼べっぴんさん 昭和の初め、神戸の山の手で生まれた坂東すみれは母親を早くに亡くすが、会社を経営する父親、活発な姉のもとで不自由なく育ち、19歳で結婚し、ほどなく長女を出産する。ところが、戦争で生活は一変。夫は出征し、家は焼け、戦争が終わると財産も没収されてしまう。すみれは自分の特技を生かし、子供服作りを開始。周囲にはさまざまな事情を抱えた女性たちが集まり、やがて、日本初の総合子供用品店をオープンさせて奮闘する。

 ◆芳根 京子(よしね・きょうこ)1997年(平9)2月28日生まれの19歳。東京都出身。2013年、フジテレビ「ラスト シンデレラ」で女優デビュー。14年、NHK連続テレビ小説「花子とアン」でヒロインの親友の娘を演じ、注目される。15年、TBS系のドラマ「表参道高校合唱部!」のオーディションで1000人以上の候補の中から主演に。今年4月に「べっぴんさん」のヒロイン決定が発表された。

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