広末涼子 ロケ地因島でのオンエアを心配「しないことってないですよね?」

[ 2016年9月24日 17:24 ]

湊かなえサスペンス「望郷」製作発表記者会見に出席した広末涼子と伊藤淳史

 テレビ東京のスペシャルドラマ「湊かなえサスペンス『望郷』」(28日後9・00)製作発表記者会見が24日、東京・六本木の同局で行われ、主演する広末涼子(36)と伊藤淳史(32)が出席した。

 原作の湊かなえさん(43)の原作の短編ミステリー小説のドラマ化で、瀬戸内海に浮かぶとある島を舞台に、そこで生まれ育った人々の人間模様を描いた「みかんの花」「海の星」「雲の糸」の3編を映像化。同局の六本木3丁目移転プロジェクトとして制作された。

 広末は20年にわたる姉妹の確執を描く「みかんの花」で、母と自分を残して島を去った姉を恨み続ける主人公・妹を演じる。伊藤は失踪した父親の真実に迫る「海の星」で主演する。撮影は湊さんの出身地である広島県の因島で行われた。撮影現場に顔を出したという湊さんは「因島っていいところなんだなって、地元のはずなのに広末さんの演技を見させてもらって再発見しました」と広末の演技に感心した。そんな言葉に広末も「良かったですね。地元で撮影とかなると不思議な感覚になりますね、自分も。ありがとうございます」と笑みを浮かべた。

 撮影は梅雨の時期だった。エピソードを聞かれ、広末は「とてもお天気に振り回された現場だった。1日目は台風、最終日はカンカン照りで。でも、島のいろんな顔を見させてもらったなと。短い時間でいろんな色の因島を見せてもらった。あっという間の撮影期間でした」。伊藤も「ずっと雨でした、ずーっと」と苦笑。「全部ロケで、ヤバイってなったけど、主人公の心情とリンクしていて、前を向こうと思うシーンでは晴れた。自然が味方してくれた」と喜びつつも「当日はみんなに雨男だって言われないか、ヒヤヒヤしてました」と笑った。広末も「梅雨でしたもんね、何でいま?って思った」と助け舟を出すと、湊さんが「撮影した6月は因島では、何十年に1度の大雨災害があったんです」とフォロー。伊藤は「サスペンスですね」とまとめ笑わせた。

 会見では、湊さんから「もし自分が因島で育ったら今の仕事していたか?」との質問がぶつけられた。高知県出身の広末は「私も島で育ったようなもの。情報量も少ないし、変わらないんじゃないかな。身近にないから憧れも強かったのかも」。現地でも多くの少女たちがエキストラで参加してくれたといい、「(因島からも女優が)どんどん出てきてほしい」と笑顔。「でも、因島でオンエアがあるかどうか。あんなに出てくるのに、因島でオンエアしないことってないですよね?」と不安そうに、スタッフにオンエアの有無を確認する場面も。スタッフから「(オンエアは)現地の放送局が買ってくれれば。セールス頑張ります」との言葉に「絶対に見ていただきたい」と現地でのオンエアを懇願していた。

 3歳にデビューし、子役時代にはバラエティー番組で“チビノリダー”として人気を博した伊藤は「違う職業に就いていたかも」と意外な言葉。広末から「チビノリダーは伊藤さんしかいない。本当に大好きだった」と絶賛されると、伊藤は「チビノリダーを大絶賛してくれたことが一番嬉しいです」と満面の笑みを浮かべていた。「雲の糸」は、母親の罪を隠して生きる人気アーティストが7年ぶりに島へ戻る物語で、濱田岳(28)が主演。同作では、ドラマの主題歌を歌う山崎まさよし(44)も6年ぶりにドラマ出演を果たしている。

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