宮崎あおい“父”渡辺謙との別れに涙「明日から会えない 寂しくて」

[ 2016年9月17日 13:17 ]

映画「怒り」初日舞台あいさつで渡辺謙への思いを語り、思わず目を潤ませた宮崎あおい

 女優の宮崎あおい(30)が17日、都内の映画館で行われた映画「怒り」(監督李相日)の初日舞台あいさつに、主演の渡辺謙(56)らと登壇。父親役の渡辺との“別れ”に思わず、目を潤ませた。

 殺人事件の犯人を追いながら「人を信じること」の意味を問い掛ける感動作。登壇した宮崎は「この作品は私にとって本当に本当に大切な作品です。李組に参加できたこと、こうやってここに立てることを幸せに思っています」とあいさつした。

 初めての上映後のイベントとあって、キャスト陣が観客の質問に答えるQ&A形式で舞台あいさつが進行された。宮崎への質問として、ファンだという男性から、父親役の渡辺や恋人役の松山ケンイチ(31)の印象を聞かれた。以前、映画で共演しているという松山に関しては「役柄が線の細い少年の役だったせいか、年下の物静かな男の子という印象があったが、今回、共演してみたら実は年上だった」と苦笑。「とてもおしゃべりが好きで、ひょうひょうとしていて思ったことはすべて口に出してくれる、とても気持ちの良い方だった。私はすごく助けられた。頼り甲斐のあるお兄ちゃんみたいな存在」と話した。

 続けて、渡辺について話そうとすると「お父ちゃんは…あの…」と口ごもり、「いま、とても寂しくて」と目を潤ませた宮崎。「明日からお父ちゃんに会えなくなってしまうんだと寂しいところがある。すごく支えていただいて、いつも1人でいることが多くて、横のイスを置いて居場所を作ってくださった。そういう時間があったからこそ、(役柄の)愛子とお父ちゃんという関係が出来上がった。お父ちゃんについていけば大丈夫だという安心感がある。私は謙さんの娘を1回でも演じられたことに幸せに思っています」と話した。

 渡辺は「彼女のその役をやろうという覚悟は感じていたので、俳優同士としても先輩としても見届けたいと思った。それをできることならサポートしたいとも思った。映画撮影では短かったが、濃密な時間を過ごさせてもらった。本当に楽しい時間を過ごさせてもらった」と感慨深げ。「でも、連絡くださいね」とフォローを入れた。

 松山は「昔、ある女優さんが今までで一番変人な女優さんは誰?って聞いたら、あおいちゃんだと言ってました。今回の共演でその意味がわかりました」と話し、笑いを誘っていた。

 舞台あいさつには、妻夫木聡(35)、森山未來(32)、綾野剛(34)、広瀬すず(18)も参加した。

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2016年9月17日のニュース