渡辺謙、低迷阪神に“怒り”より寂しさ「4番とストッパー補強を」

[ 2016年9月16日 05:55 ]

今季の阪神には“怒り”より“寂しさ”を感じたという渡辺謙(右は共演の宮崎あおい)

 俳優の渡辺謙(56)が15日、主演映画「怒り」(17日公開)のPRで大阪市内を行脚。芸能界を代表するトラ党“ご意見番”として、阪神タイガースの今季の戦いぶりに寂しさしか感じられないと打ち明けた。

 来阪時に恒例となっている渡辺の阪神トーク。ただ、最初にまず開いた会見では、自信満々の同作を売り込むため、今回は「あまり阪神の話はしない」と冒頭、報道陣に宣言した。だが、不振が続く金本阪神への感想を最後に求められると、やはり我慢できなかったよう。「迷走しましたね。1年目でスタッフ、選手起用についてもシーズン前から課題を多く感じていた」と、キャンプに足を運んだ時から抱いていた危機感を口にした。

 15日現在、最下位(同率5位)で、2桁借金も重くのしかかる。CS進出も極めて厳しい状況には意気消沈しているようで「全体を立て直さないと、近い将来の優勝はない気がする」と苦言。さらに、「4番(打者)とストッパーの補強をすべき」と力を込めたところでふと我に返り、「すみません、映画の話では口ごもるのに」と頭をかいた。

 同席した李相日監督(42)から「しゃべるスピードが(作品の話より)2倍になってます」と饒舌(じょうぜつ)ぶりをツッコまれたが、数々の意見は“怒り”からかと聞かれると「怒ってない、寂しいだけ」とポツリ。その後、夕方の在阪テレビ局の生番組でも「駒がない。金本監督1人じゃどうもならない」などと熱弁し、今季後半戦は「試合を見ていられない。“愛する”より“哀する”阪神ですね」と肩を落とした。最後の夜の舞台あいさつでも「今年は10月も落ち着いて仕事に専念できる寂しい年」「怒りを通り超しています」とぼやきっ放しの一日だった。

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2016年9月16日のニュース