藤山扇治郎「若藤会」立ち上げ 10月国立文楽劇場で自主公演

[ 2016年9月15日 11:51 ]

若手の勉強会「若藤会」を立ち上げ第1回自主公演を前に意気込む藤山扇治郎

 故藤山寛美さんの孫で松竹新喜劇の藤山扇治郎(29)が、若手俳優の勉強会「若藤会」を立ち上げ10月1、2日、大阪・国立文楽劇場で第1回自主公演を行うことになった。

 扇治郎は「新喜劇ではできないような演目に挑戦して、自分たちの身に付け肉にし劇団に反映させたい」と6月末に一念発起。そこから劇場との交渉やチラシ作製、稽古場の手配など普段ならスタッフがやってくれる裏方の仕事も自ら関わった。「今までもスタッフさんに感謝はしていたけれど、実際に大変さを経験したことも僕にとっては大きな経験」と話す。

 第1回公演の演目は「僕の東京日記」。70年代の安保闘争に揺れる若者の姿をユーモアを交え描いたもので、扇治郎が青年座研究所に在籍していたころ観劇し「いつかはやってみたい」と思っていたという。

 出演は松竹新喜劇の若手メンバー中心に元関西ジャニーズJr.で親交の深い俳優・室龍規(28)ら。セリフは全編標準語とアウェー感は強いが「そういうところも含めて挑戦。作品としても松竹新喜劇のテイストと重なる部分もあるのでいい経験になるはず」と話す。劇団代表の渋谷天外(61)らも背中を押してくれているそうで「きちんと身になる公演を、年に1回のペースで続けていきたい」と力を込めた。

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2016年9月15日のニュース