梅宮辰夫 十二指腸乳頭部がん 12時間手術成功「非常に元気」

[ 2016年9月8日 05:30 ]

父・辰夫本人が描いた説明図を手に手術の成功について語る梅宮アンナ

 タレントの梅宮アンナ(44)が7日、都内で会見し、父で俳優の梅宮辰夫(78)が十二指腸乳頭部がんを患い、手術を受けたことを公表した。

 アンナによると、辰夫は6月中旬に全身がかゆくなり黄疸(おうだん)が出たため、病院で検査を受けたところ、判明。がんのステージは1から2の間の早期と診断された。告知を受けた際の本人の様子について「がくぜんとしていた」と明かした。

 7月26日に約12時間に及ぶ手術を受け、十二指腸と胆のうを全摘出し、すい臓と胃の一部も切除した。高齢で長時間の手術を受けるため、家族は医師から「手術中にもしかすると…」と伝えられたといい、「“これでバイバイかもしれない”と覚悟を持って手術室に送り出した」と振り返った。

 手術は成功し、8月11日に退院して自宅療養中。術後の経過は良好で、先週はバーベキューをし、来週には海釣りに出掛けるほど回復しているという。会見に向けて辰夫から託された「俺は元気だ。元気だから騒がないでくれ」という伝言と、病名と手術部位を手書きした本人直筆のメモを集まった報道陣約150人に公開。「食事も自分で作るし非常に元気」と強調した。

 体重は10キロ減ったが、「食欲が戻らないのが本人の悩み。でも、10日前くらいから“お寿司が食べたい”と言い出したので、お寿司屋さんに行きました」と笑顔を見せた。

 辰夫は2月に俳優の故安藤昇さんのお別れ会に出席した際、歩行補助器を使うなど体調不良の様子だった。アンナは「その日病院に行き、心不全と腎不全、重い肺炎で“今夜峠を迎えるのが40%の確率”と言われた」と明かした。1974年には肺がんを患い、抗がん剤と放射線で治療。防波堤から転落して肋骨を折り集中治療室に運ばれたこともあるといい、「九死に一生は何回もある。まだやりたいことがいっぱいあるんでしょう。“まだ俺は逝けない”と言っていました」と話した。

 仕事は2カ月後に本格復帰予定。「また一緒に仕事ができるようになりたい。親子ゲンカができるのは元気な証拠なので、またケンカができたらいいな」と思いやった。

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