浅野忠信 究極の異端者役に自信「僕にしかできない特殊な役」

[ 2016年9月6日 20:04 ]

映画「淵に立つ」の完成披露で舞台あいさつを行った(左から)HARUHI、深田晃司監督、浅野忠信、筒井真理子、古舘寛治、太賀

 俳優の浅野忠信(41)が6日、主演映画「淵に立つ」(監督深田晃司、10月8日公開)の都内で行われた完成披露試写会で舞台あいさつに立った。

 今年5月のカンヌ映画祭「ある視点」で審査員賞を受賞。浅野は現地入りする際に、搭乗する飛行機が欠航になり、別の便で到着した際も荷物が届いていないというトラブルに見舞われたが、「問題が起きたら必ずいいことがある。そのためのステップだと信じていた。本当にうれしかった」と振り返った。

 ある家族の下に転がり込み波風を立たせていく謎の男という役どころ。これまでも殺し屋や猟奇殺人者など異端者を数多く演じており、「これまでもそういう役をやるたびに、自分の中で何でだろうと考えてきたけれど、それを受け取ってさらに強いものを表現したい、僕にしかできない特殊な役だと思い、全力で取り組んだ」と真摯な思いを語った。

 浅野に翻ろうされる側の妻を演じた筒井真理子(53)は、撮影の間に約3週間で体重を13キロ落とす徹底した役づくりで熱演。「台本を頂いた時に震えたほどメンタリティーが変わっていく役なので、気持ちを詰め込んでも表現できないと思った。全部、生身でやっています」と言葉に力を込めていた。

 舞台あいさつには他に古舘寛治(48)、太賀(23)が登壇。歌手のHARUHI(17)が主題歌「Lullaby」を披露した。

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2016年9月6日のニュース