たけし「巨泉さんはテレビの全盛期のスター」愛情込め「おめでとう」

[ 2016年9月6日 06:15 ]

大橋巨泉さんを偲ぶ会のパーティーで巨泉さんとの思い出を語るビートたけし

大橋巨泉さん「偲ぶ会」

(9月5日 東京・グランドプリンスホテル新高輪)
 ビートたけし(69)はパーティーから合流し、天国の巨泉さんに「思い通りに生きて幸せな人生。今日はあえて、おめでとうと言ってあげたい」と愛情を込めてあいさつした。加えて「今のテレビでは考えられないことをやって盛り上げた」と功績を称えた。

 最初のホスト番組で、“大人の遊び”を追求した「11PM」には巨泉さんの独特の思いが詰まっていた。たけしは「ゴルフ、釣り、ボウリングなどのエンターテインメントを知らない人間生活なんて、先進国として駄目だ、というのが巨泉さんの持論だった」と代弁。「野球の全盛期のスターが王さん、長嶋さんだったように、巨泉さんはテレビの全盛期のスターだったよね」と、その存在の大きさを表現した。

 たけしは巨泉さんに才能を見いだされた。83年4月にスタートした「世界まるごとHOWマッチ」では、巨泉さんが「たけしが出ないとやらない」とテレビ局に直談判して出演が決まった。巨泉さんがセミリタイアした後に会った時には「おまえのせいで辞めるのが5年か10年遅れた」。愛情たっぷりの憎まれ口を叩くようなシャイな人でもあったという。

 一方で、たけしが1986年のフライデー襲撃事件で約8カ月間謹慎した時や、94年に交通事故を起こして長期入院などにより約半年間テレビに出演できなかった時、巨泉さんは居候としてたけしを自宅に招き入れたという。「決して責めることはなく“いい休みじゃないか”と言ってくれましたね」。懐かしそうに振り返ったこの時だけは、少しだけ感傷的な表情を浮かべていた。

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