王貞治氏 巨泉さんに感謝「目をかけて、かわいがっていただいた」

[ 2016年9月5日 17:52 ]

「大橋巨泉さんを偲ぶ会」で弔辞を述べる王貞治氏

大橋巨泉さんを偲ぶ会

 司会者、放送作家、ジャズや競馬の評論家などマルチに活躍し、7月12日に急性呼吸不全で亡くなった大橋巨泉さん(享年82)のお別れの会「大橋巨泉さんを偲ぶ会」が5日、都内のホテルで行われた。

 プロ野球ソフトバンク球団会長の王貞治氏(76)が弔辞を述べた。弔辞は以下の通り。

 ジャイアンツでまだ若かった頃から、巨泉さんが野球が好きでジャイアンツが好きでよく野球場に来てくれました。なぜかワンちゃんワンちゃんとかわいがってくれました。私からしたら雲の上の人だったんですけど、今この写真の通りの素晴らしい笑顔で優しく声をかけていただいて、そのことが私ももっと頑張らないとだめだなと士気を高める材料にさせてもらいました。

 ジャイアンツの優勝旅行にもご一緒させてもらいました。巨泉さんが忙しい時期を抑えてもらって、そういう機会を作ってもらって、私たちの仲間にも喜んでもらって、改めて巨泉さんにはありがとうございましたという言葉しかないです。

 ジャイアンツのユニホームを30年して脱いだ時、すぐ巨泉さんから電話をいただいて、カナダに来いよと誘っていただきました。もちろんカナダに行ったことがなくて、はい、行きますと返事をして。大変素晴らしいところに連れて行ってもらいました。ゴルフもいろいろやりました。でも日本にいる巨泉さんとカナダにいる巨泉さん、全然変わりませんでした。日本にいるゴルフ場にいてメンバーと話しているような。巨泉さんってすごいなと改めて思いましたね。

 多種多芸といいますか、お仕事の広さ、お付き合いの広さもすごかったと思うんですが、その中で目をかけていただいた、かわいがっていただいたことを本当に今でもありがたく感謝しています。これからも巨泉さんの存在は皆さんの胸の中に生き続けていくと思います。私はどちらかというと堅苦しい方なので、巨泉さんのその場を明るくする人間性を、少しずつ受け入れていきながら少しでも近づけていけたらいいなと思っています。そう遠くないうちにそばに行けると思いますが、歓迎の準備をして待っていただきたい、そういう風に思います。素晴らしい笑顔にお会いできてきょうは良かったと思います。ゆっくり休んでいただくとともに、歓迎準備のほどよろしくお願いいたします。

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