「こち亀」終了でも両さんの街…亀有銀座商店街、金のベーゴマ作る

[ 2016年9月5日 05:51 ]

8月に連載40周年を記念して作られた、亀有で15体目のこち亀キャラクター像

 人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の連載終了が発表されてから一夜明けた4日、舞台となっている葛飾区亀有では「連載が終わっても両さんの街として盛り上げたい」との声が上がった。

 JR亀有駅周辺では、毎週日曜恒例の着ぐるみの両津勘吉が登場するイベントを開催。着ぐるみを着た、亀有銀座商店街(ゆうろーど)にある和菓子店「葛飾伊勢屋」を営む佐藤尚吾さん(51)は「(「男はつらいよ」の舞台となった)柴又だって寅さん(故・渥美清さん)が亡くなっても寅さんの街として頑張っている。柴又を見習って、僕ら地元の人間が両さんを生かし続けます」と語った。

 亀有銀座商店街では2007年から、毎年11月に「両さんベーゴマ大会」を行っている。500人にオリジナルの両さんベーゴマを配り、そのベーゴマで勝負しているが、今年は連載40周年と第10回大会を記念して「金の両さんベーゴマを作る」という。原作者の秋本治氏(63)も毎年会場を訪れており、関係者は「商店街から40周年と完結のお祝いがしたい。みんなで何がいいか相談しています」と話した。

 同商店街の会長で「うなぎ川亀」店主の仲林和夫さん(68)は「亀有は永遠にこち亀の街であり続ける」と語った。今年8月には、連載40周年を記念して亀有駅周辺で15体目となるこち亀キャラクターの銅像を設置した。「連載が終わっても変わらずに、こち亀と絡めたイベントをたくさんやりたい」と話した。

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