女優でタレントの十勝花子さん死去 70歳 大腸がん 入院から3週間

[ 2016年8月24日 22:46 ]

亡くなった十勝花子さん

 女優でタレントの十勝花子(とかち・はなこ)さんが21日午後4時6分、大腸がんのため東京都文京区の病院で死去した。70歳。北海道出身。葬儀・告別式はこの日、家族で執り行った。喪主は夫隆(たかし)氏。24日、フェイスブックで親族が発表した。

 長女の服部令子さんが「先月末、ステージ4の大腸がんが発覚し、手術はできないほど転移しており、治療しなければ余命6カ月ということでした。しかしながら本人はがんと闘い、復活すると心に決め、抗がん剤の投与を始めたところでした。療養先の長崎には、本日発つ予定にしておりましたが、体調が急変し、わずか3週間で逝ってしまいました。無念としか言いようがありません」と報告した。

 「生前より、菊の花ではなく、バラの花でとの希望もありましたので、ソフトバンクホークスのチャンピオンTシャツを身に着け、花に囲まれ、美しい姿で送り出させていただきました。皆さまの記憶の中には『いつも元気な十勝花子』のままでいさせててください」とした。

 作詞家・星野哲郎氏に認められ、1966年、歌手デビュー。71年、TBSのドラマ「なんたって18歳!」の意地悪な先輩役で全国区になった。その後、NHK「大地の子」など、数々の作品で活躍した。

 99年に起きたいわゆる「ミッチー・サッチー騒動」で浅香光代(88)側につき、野村沙知代さん(84)の学歴詐称疑惑を批判した。

 2003年、エッセー「イカの足三本」が文芸春秋「ベスト・エッセイ集」に収録されるなど、その文才も知られた。

 東京六大学野球の法政大学、東都大学野球の国学院大学、プロ野球のソフトバンクホークスのファンとしても知られた。

 晩年は動物愛護のボランティア活動をしていた。

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