「GANTZ」の奥浩哉氏「漫画家支える気あれば新品買って」に本好き反応

[ 2016年7月28日 16:26 ]

 「GANTZ」や「変[HEN]」などの作者として人気の漫画家・奥浩哉氏(48)のツイートが話題となっている。奥氏が25日につぶやいたツイートが、本好きの人々の琴線に触れているようだ。

 奥氏は、「子供の夢を壊すようですが、漫画家は、皆んなが立ち読みや漫画喫茶やヤフーオークションや古本で単行本を揃えられても漫画を描いて行けません。生活して行けないのです。わかってても あえてやってる大人もいっぱいいますが。漫画家を支える気があればできるだけ新品を定価で買って下さい」(原文ママ)とつぶやき、これに多くのフォロワーが反応した。

 「私は書店員です。皆が古本や立ち読みで済ませたら、私は失業してしまいます…。やはり買っていただきたいですね。どうすればいいのか?」といった売り手の視点もあれば、「中古本って作者に利益入らないの?そういう話は聞いた事があったが…マジだったのか…それおかしい!中古本でも正式に売買してるんなら作者に利益を渡せ!」というピュアな読者の視点に、「古本を買ったことを作者に嬉々として伝える『ファン』もいるからねぇ。困ったもんだ。。。」といった嘆きもあった。

 前向きな意見には、「サブスクリプション型配信サービスがどこまで伸びるか注目したい。正規ルートなので、漫画家にもしっかりとお金が落ちるはず。各作家に落ちる金額が少なそうな気もするので、サービス提供者と漫画家の間で問題を解決しなければならないが」という電子書籍時代のルール作りに言及するものも。

 この流れでは大御所漫画原作者の小池一夫氏(80)も、「例えば、図書館で本が貸し出されるたびにほンの少しでもいいから,古書店で本が売れるたびにほンの少しでいいから、著者にお金が渡るような仕組みがあれば、作家はずいぶん助かるし、日本という国も創作者を守れると思うのだ」とリツイート。これについては様々な議論があるが、図書館法など現実的な壁もある。作り手の切実な思いに応えつつ創作活動を支えるには、現時点ではできるだけ新刊を買うとことが最善のようだ。

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2016年7月28日のニュース