中居正広 遠慮がちに聞いた質問 巨泉さん「一番要らないと思ったのは好感度」

[ 2016年7月22日 23:13 ]

大橋巨泉さん

 大橋巨泉さんの訃報が明らかになってから2日後の22日、TBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜後8・57)は、追悼特集を放送。同番組に出演した際に語った巨泉さんの数々の言葉を振り返った。

 「司会者としての巨泉さんに、お聞きしたいこともあるんですけども…」と切り出した中居正広(43)。「視聴者の方に、嫌われることは…恐れてましたか?」と遠慮がちに聞くと、すぐに「ううん!」と首を振って否定。巨泉さんは、よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに手元の水をゴクリと飲むと「僕が、一番要らないと思ったタイトルは、好感度。好感度ナンバーワンタレントなんてなったら、その時点で辞めようと思ってた。さんざん生意気だとか言われたけど、(好き嫌いは)フィフティ・フィフティでちょうどいい。たけしなんかも、ずっとそう思ってきたんじゃないの。文句言うのは、見てくれてるってことだからね」。

 「司会業をやる上で心がけていたのは、自分がスターになる前に、自分の周りでやってくれているキャストをスターにするってこと。はらたいらは、アランドロンだったり、宇宙人だったり。景子ちゃんは、三択の女王だったり。それが、全部自分に帰ってくる。自分は、黙ってたってスターなんだから。かといって…ヨイショするのはヤだろ?いるんだよね、ヨイショ司会者が」「視聴者におもねる企画を出して、高感度ナンバーワンの司会者にやらせたって、視聴率が取れるとは限らないんだから」と、のびのびと持論を展開していた巨泉さん。

 そんな巨泉さんを前に、真摯に耳を傾けていた中居。その大先輩の話の途中でふと「タモさんのことは“タモリ”たけしさんのことも“たけし”なんですね」とその“偉大さ”に苦笑すると、「タモリはタモリだよ。早稲田の後輩だしさ。アレを最初にテレビに出したのは俺だから。11PMで。たけしも、当時はツービートで2人だったけど、タモリもたけしもみんなおれが引っ張り出したんだ」。そんな巨泉さんが「一番嬉しかった」のは、“大物司会者”の徳光 和夫(75)があるパーティで話したことだという。「トク。徳光君がね、“僕を含めて、すべての司会者の人は、大橋巨泉さんの方に足を向けて寝るべきじゃない”と。僕らが最初にテレビに出たころは“司会者”なんていなかったんだ」としみじみ語り、「あれは嬉しかったなあ」と噛みしめていた。

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2016年7月22日のニュース