「ダークダックス」の“マンガさん”佐々木行さん死去　84歳

亡くなったダークダックスの佐々木行さん（左から２番目）

　昭和に人気を博した男声コーラスグループ「ダークダックス」で“マンガさん”の愛称で親しまれた佐々木行（ささき・とおる、本名・通正＝みちまさ）さんが２０日午後１時５分、心不全のため横浜市都筑区の老人保健施設で死去した。８４歳。福島県出身。

　葬儀は近親者のみで営む。

　９７年に一過性脳虚血発作で倒れ、その後うつ病を患うなどして療養生活が続いていた。

　１９３２年（昭和７年）生まれ。愛知県の高校を卒業後、慶大経済学部に進学。５１年のクリスマスパーティーで歌ったことで、リードテナーを担当した佐々木さんら３人で「ダークダックス」を結成した。結成当時はジャズナンバーをやっていたが、後にオリジナル曲やロシア民謡、唱歌なども歌った。「雪山讃歌」「山男の歌」「銀色の道」などヒット曲があり、５８年に紅白歌合戦に出場し、１４回連続を含む計１５回出場した。９３年に紫綬褒章受章。

　「ダークダックス」のメンバーは、１１年に“バクさん”こと高見沢宏さんが、１６年３月に“ゲタさん”こと喜早哲さんが亡くなっている。