渡瀬恒彦主演「警視庁捜査一課9係」最終回も安定感11・8% 全話2桁

[ 2016年6月16日 10:03 ]

渡瀬恒彦

 俳優の渡瀬恒彦(71)が主演を務めるテレビ朝日「警視庁捜査一課9係」(水曜後9・00)の最終回(第11話)が15日に放送され、平均視聴率は11・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが16日、分かった。11話全てで2桁視聴率を記録。胆のうがんと闘病中の渡瀬は強い精神力で撮影に臨み、高視聴率獲得に貢献した。

 第1話13・9%、第2話12・5%、第3話12・7%、第4話12・0%、第5話13・1%、第6話12・1%、第7話10・7%、第8話13・6%、第9話10・2%、第10話10・9%と推移。最終回も11・8%と一度も2桁を切らずに期間平均12・2%と安定した数字を残した。

 スポニチ本紙の取材では、渡瀬は昨年の夏から秋にかけて体調不良を訴え入院。検査の結果、胆のうに悪性の腫瘍が見つかった。主演ドラマを数多く持ち、久しく長期休暇を取っていなかった渡瀬は5カ月間、仕事を入れず、抗がん剤の投与と放射線治療を受けた。その効果が出て、昨年12月にテレビ朝日系の「おみやさん」で現場復帰を果たした。所属事務所も「治療経過は順調で、体調の方も問題なく仕事に臨んでいます。今後も治療は続きますが、皆さまに楽しんでいただけるドラマを作りたいと思っております」と説明するように、意欲的に「9係」の撮影を続けた。

 2006年4月にスタートした群像刑事ドラマのシリーズ第11弾。警視庁検挙率ナンバーワンを誇る「9係」の係長・加納倫太郎(渡瀬)は“昼行灯”と揶揄されながら、実はキレ者。彼とともに個性豊かな捜査員(井ノ原快彦、羽田美智子、津田寛治、吹越満、田口浩正)が難事件を追う姿を描く。

 最終回は、倫太郎(渡瀬恒彦)は1週間前に発生した大富豪夫人・千寿子(田岡美也子)殺害事件の再捜査を考え始める。遺産相続人である甥(おい)の寺田(福崎峻介)が逮捕され捜査は終わったはずだが、神田川警視総監(里見浩太朗)から古本を手渡され、暗に再捜査を依頼されたと悟る。一方、ゴシップ雑誌のライター田野倉の転落遺体が発見された。被害者の部屋を調べた青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、彼が千寿子殺害事件を調べていたことを知る。検証を始めた青柳と矢沢は寺田と接見。逮捕された寺田は元暴
力団員で、かつて青柳が逮捕していた人物だった。寺田は無罪を訴えるが…という展開だった。

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